先日、Ｓさんより、日記にアップした市販CDソフト VS CD-R と 最新のIKEDAアームIT-345CR1（これまではFR-64sを使用）のとても良いご感想を頂きました。ＩＫＥＤＡ製品とＰＣサポさんのオーディオＰＣのユーザーの一人としてうれしく思いましたので、ご本人の了解を得てアップさせて頂きました。
ＣＤソフトはＳさんも執筆されている音楽誌
「クラシック音楽の楽しみ方 完全ガイド」 の付録ＣＤをお借りしました。
http://www.ikedashoten.co.jp/book-details.php?isbn=978-4-262-14523-5
こちらの本も読んでいるところですが、クラシック音痴の私にもわかりやすくて、
これからクラシックを聴き始めようとする方に自信を持っておすすめいたします。
Ｓさんは大のアナログ＆音楽ファンです。
スピーカーはハーベス、カートリッジは
オルトフォンMC-A90、Windfeld、Cadneza Black、SPU他、
初期のエラック、ADC、グレース他多数お使いです。
モスビンさま
おはようございます。
いただいたCD（R）の件ですが、オリジナルとはまったく違い、音像が自然に広がりハイが心地よく伸びて、まるで別の録音のように聴こえます。少なくとも、CDとSACDの差より大きいです。
CDはハイが詰まってヒステリックに聴こえることが多いのですが、
SACDはその点高域の伸びが自然で、確かに音のグレードが上がっているのを実感しますが、いただいたCD（R）はそれ以上に、音そのものが違って聴こえます。
これくらい違うと、優劣をつけること自体無意味ですね。
ただ、録音そのものが良くなっているわけではないので、新しい録音で試してみたいです。
さて、事務所の装置もようやく音がまとまってきました。
具体的には、イケダアームの高解像度をどうやって活かすかということなのですが、まず、柔らかく音をまとめていたゴムマットを止め、ドライカーボンに変えました。
2ミリ＋1ミリの複層です。
これで音は激変しました。
驚くほどクリアで分離の良い音になったのですが、
逆に、これまで聴こえていなかった音が洪水のように押し寄せてきて、目まいを感じてしまうほどでした。
また、相対的にヴォーカルは小さく痩せて聴こえるようになりました。
つまり、共振（残響成分）が激減したわけです。
少しやり過ぎかと思ったので、ドライカーボンにガラスコーティングをしたものを買ってみました。
これは確かに適度な残響感が出るのですが、つまり人工的な響きを感じてしまいます。
それでドライカーボンは、コーティングなしを使うことにしました。
ここで念のため、4.2ミリの単層ドライカーボンも試してみたのですが、単層ゆえか厚さゆえかあきらかに透明感が落ちるので、
結局、ドライカーボンは2＋1ミリの複層を使うことに決定。
さて、これをもう少しウェットな音にするにはどうすれば良いか考えた挙句、
ドライカーボンにキョン皮シートを組み合わせてみることにしました。
2枚買って、ドライカーボンの上、下、上下、上に2枚重ね、下に2枚重ね、などと実験してみました。
これにはたまげました。恐ろしいまでに音が変化します。
結果的に、ドライカーボンの下に敷くのはダメ。当然、上下もダメ。
下に敷くとドライカーボンのクリアネスの良さがスポイルされてしまいます。
上に敷くキョン皮を2枚にするか1枚にするかは好みの問題ですが、
2枚にするとやはりドライカーボンの良さが半減してしまうので、僕は1枚でよいと思いました。
とにかく違いがわかる装置の持ち主であれば、イケダアームの高解像度は驚異的です。
（もちろん、モスビンさんのリード線があってのことです）
逆にそれが良くわからないようだと、装置のどこかでせっかくの解像力を殺してしまっているわけで、自分の装置のチェックにも使えるアームです。恐ろしいアームです。
もっと驚いたのは、2枚買ったキョン皮の厚みが0.7ミリと1.0ミリでしたが、
イケダのアーム(VWS-シェルリード線）はその違いも明確に表現します。
1ミリでは少し厚ぼったくダルな印象ですが、0.7ミリではビシッと音が引き締まります。
どこでこのミクロの世界の探求にストップをかけるかは、その人の音にイメージに委ねられています。
そういう意味では、聴き手の感性や経験、更には人間性まで試されるアームだと言えそうです。
是非、また今の音を聴いていただいて、感想をお聞きしたいと思っています。
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