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2012年02月29日20:35

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ルーブ・ゴールドバーグ・マシンで物事を観る。

フォト


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3

我が国ではピタゴラ装置として知られる、この「経緯」を政治問題、宗教問題などにあてはめて風刺する人々がいる。

元々はアルフレッド・ジャリが提唱したパタフィジックから生まれたもので、ジャリはゴルゴタの丘までのキリストの磔刑を自転車レースにみたてたりしている(サンリオSF文庫「馬的思考」に収録)。

パタフィジックについてはこちらを。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF

J・G・バラードもジャリとほとんど同じ手法で、ケネディ暗殺の経緯を下り坂自動車レースとして書いている。

オズワルドが出発の合図をした。
道路の真上の窓から、出発合図用の銃を発射して彼はレースを開始させた。最初の一発はレーサー全員にちゃんと聞こえなかったと信じられている。これに狼狽したオズワルドは更に二発の弾を発射した。しかし、レースはすでに進行していたのだ。
ケネディはまずいスタートをきった。
彼の乗っていた車には調速機が取りつけられていて、速度が時速十五マイルと一定に保たれていた。しかし、すぐ後で、調速機が故障して、車はぐんぐんと加速し、コースの残りをハイスピードで走り続けた。


こういう考え方、ものの見方は、一般的にナンセンスそのものではあるが、分かりきった問題をあえてややこしく、また、諧謔的にとらえることで、違った答えを導く面で非常に役立つ。

そして、その違った答えは驚くべきことに、大体、真実に近いものになるのである。

言葉とイメージはすでに用意されているのだから、この機会に、色々な事象をルーブ・ゴールドバーグ・マシンにセットするようにありとあらゆる考えを巡らせてみてはいかが。


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