Q. 今度、時代に忠実な少女のくノ一ものをやりたいのですが、これはという時代考証がありましたらお教え下さい。13歳、処女、あずみのようにメチャクチャ強いというキャラ設定です。
処女のくノ一てえと、白土三平の「サスケ」に登場した鬼姫がいますね。
時代はいつごろを設定しているのか分かりませんが、くノ一はエロ漫画、AVのネタにされるように、女の武器、即ち、カラダを使って敵を殺したり、密書を盗んだりしたわけですから、非処女が当たり前なんですよね。
で、そのセックスの技を教え込む担当の忍者がおりまして、小池一夫先生は「鬼輪番」という作品で、女用、男用の担当を登場させておりました。名前は出ませんでしたが、祖父が蒐集していた明治時代の忍者読み物では「穴丑(あなうし)」と呼ばれていたようです。
元々は自分の里の者ではなく、山奥の部落の男を起用し、万が一の妊娠に備えての「他所の血」でもあったわけです。
性技を仕込んだ後は、そのまま「草」として目当ての国に入って、何年も住み続けてその国の人になりきる。
従って、人に知られず、人とのつながりを持たず、人として生きず・・・正に影としての存在でありました。
で、穴丑のなかには、性技を教え込まないうちに、処女として殿様の側女に送り込むくノ一の監視役として忍ぶ人もいました。
そういうくノ一は未熟なゆえに裏切る可能性が高いからです。
読み物では、実の父親という設定でしたけど、裏切った娘を殺してしまうくだりはなかなかドラマティックでしたよ。
忍術は体術以上に、対人術にも長けていなければなりませんから、そのへんを盛り込んで、無残に物語るのもよろしいかと思います。
ご参考になれば幸い。
ログインしてコメントを確認・投稿する