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2011年12月09日17:15

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「聖ジュネ」 Saint Genet、闇のなかを見据える。

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私が最近書き下ろしている「聖ジュネ」は、最初は、押見修造先生の「惡の華」にショックを受けて、私自身の少年時代のダークサイドを書き起こすことで、現在の少年少女に向けての「黒の書」に仕立て上げるつもりだった。

「聖ジュネ」 Saint Genet 0.

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「聖ジュネ」 Saint Genet 1.

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「聖ジュネ」 Saint Genet 2.

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「聖ジュネ」 Saint Genet 3.

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「聖ジュネ」 Saint Genet 4.

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しかし、ここまで来て、「聖ジュネ」は“ひどく前向きなラブストーリー”になろうとしている。実際の少年時代は限りなく後ろ向きだったのだが、今になって思い返してみると、後ろ足で前に進んでいた、奇怪きわまる健全さを感じるのである。

ジュネのそういう点を指摘したのは、他ならぬサルトルであった。

従って、サルトルの「聖ジュネ」を読み返すと、打ち消してしまいたい私自身の暗さ、ドス黒さを全面的に肯定出来るように思えてきたわけだ。

そこらへんをもう少し突っ込んで書いていきたい。
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