かつてヤンマガにおいて爆笑を完全保証した凄いマンガがあった。
それは「アゴなしゲンとオレ物語」である。
連載開始からずっと読んでいたのだが、笑わない回は全くなかったといっていいくらい、最終回までハイテンションという驚くべき作品だった。
ちなみに、今回紹介する「監獄学園」を描いている平本アキラ先生と同一人物のデビュー作である。
そう、ごらんの通り、マンガ史上最もありえないほどの進化を遂げた漫画家として同業者のあいだでも名高い。
私は一読者として推理するが、週刊誌の連載というハイペース、しかもイチバン消耗の激しいギャグのなかで、一度だけブチ壊れた回があって、それまでのド下手な絵柄がものすごい描き込みになったので、その時が変わるきっかけだったとにらんでいる。
ゲンさんのなかのJBそっくりのキャラがゲロッパ!!ゲロッパ!!と連呼し、山上たつひこも顔負けのリズミカルな歌いっぷりをマンガで表現していたのだった。
そのあふれ出るようなエネルギーはおのずから美を作り出す。
ゲンさんが時々渋カッコイイ中年に見える瞬間があるのは、作者の美意識のあらわれで、女性キャラクターもセクシーに美しくなっていた。
ただ、やってることはデビュー当時から全く変わらぬ、サイテーぶりなのがまた笑えた。
「俺と悪魔のブルーズ」でチャレンジしたシリアスなストーリーマンガも凄い作品だ。上達した画力のすべてを注いで、有名な「クロスロード伝説」を描いてるのだが、実にソウルフルである。
http://www.aki-f.com/kouza/academy/ijin_1.htm
でもギャグはよほど肌に合うらしく、新しく始めた「監獄学園」は、元女子高に入学した五人の男子高生たちが裏生徒会のサディストたちにイジメ抜かれる日々を描く内容なのだが、コマ割り、見せ場が格段にグレードアップしていて、アゴゲンのパワーが装いも新たに帰ってきたと熱く感じさせるものがある。
こんにち、腹の底から笑えるギャグ漫画は、ほんとうに貴重だ。
イチ推し!!
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