http://www.skept.org/setsumei/Debunker.html
英国の友人から送られてきたウィリアム・マリオット(1854〜1938)の評伝が面白すぎる。
英国の奇術師、幻術師。アメリカのハリー・フーディーニと同様、全力をあげて心霊現象を調査研究しながら、インチキ霊媒の摘発も行った。
晩年は心霊主義の信者として知られたコナン・ドイルでさえ、マリオットを心霊業界の裏の裏まで知り尽くした男と認めざるをえなかった。
何がそんなに面白いのかというと、亡き母の霊と巡り会うために(本物の霊媒師と出会うために)インチキ霊媒狩りを繰り返したフーディーニと違って、マリオットは心霊現象をすべてトリックと見なしていたところだ。
彼の幽霊人形、幽霊ハンドに始まる多種多様のインチキ道具のコレクション、その実演ぶりのくだりを読むと、人生に対する人間性がよく分かって、そのユーモアたっぷりな生き様に深い共感を感じずにはいられない。
ちなみに、ジョン・ディクスン・カーのライバルの一人であった、ミステリ作家クレイトン・ロースンの作品に登場する奇術師探偵グレート・マーリニはハリー・フーディーニがモデルというのが通説だが、実はウィリアム・マリオットが肉付けの主成分なのではないかと個人的に気づいた。
言動があまりにもそっくりなのである。
それと些細なことではあるが、私が漫画家の荒木飛呂彦先生のファンである最大の理由は、「魔少年ビーティー」において手品のエンターテイメント性を描き出したからである。後の作品「ジョジョの奇妙な冒険」においても、その手品好きな点はいかんなく発揮されていた。
そして、私自身。チーズ布を使ってのインチキ心霊現象が得意だ。
釣り糸を使って、真っ暗な部屋で口のなかからエクトプラズムを吐いてみせて、ガチな心霊主義者(いわゆるムー民)を驚かしたことがあるが、その時の連中のマヌケ面ときたら最高におかしかった。と、同時に、人間の心の弱さ、それを克服するユーモアも兼ね備えた勇気を深く想った。
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