ナターシャ・メリットというカメラマンがいる。
彼女の写真集、「Digital Diaries」を中野のタコシェで買ったのがきっかけで、彼女自身も作品になってしまっている“今”をネットで追い求めている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Natacha_Merritt
http://www.digitalgirly.com/
最初見た時、デヴィッド・リンチの写真作品を思わせるダークさを感じたのだが、それはリンチに通じる生々しさのなかに全く別の、異世界的なものを求めようとする「冒険」が表れていたからであった。
実際、メリットの写真は露骨、赤裸々、卑猥といったものをすべて濾過し、ネット上で全く異質な作品に仕上がっている。
女性特有の官能的なもの、視線からあふれる感情などにいたるまで、写真のなかでは気味が悪いくらい、全然別の何かに見えてくるのだから、ショッキングですらある。
一見、淡々と私生活を撮りながらそれを綴っているように見えるだろうが、もしそうならメリットはああいう撮り方はしないであろう。
メリットの姿勢に、私はセックスの本来の意味を見る。
人類のセックスとは、本来、無限の果てへと飛び立つ、精神的なものなのだと。
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