マンション6階の我が家のベランダにも
風に巻き上げられた桜の花びらが落ちています
毎年、桜の季節にはいつも悲しみに襲われます
今日は亡父の祥月命日でした
15年前、いよいよ危ないという妹からの電話で
東京を発ったときには三分咲きだった桜が
すべてを終えて帰ってきたときには
羽田からのモノレールの窓から見る運河沿いの
並木にはわずかばかりの花びらがしがみついていました
残る桜も散る桜
だけれど、散っていくのが桜花なら来年も
また再来年も咲き誇るときが来るでしょう
散っていった父の命は二度と花開くことはありません
桜の花を見ると今も悲しく、そしてやるせない
今日の日記のタイトルは正岡子規の父に寄せる追悼詩
「父の墓」の一節です
父上許したまいてよ
我は不孝の子なりけり
と続きます
まことに、その思い我もまた、であります
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