【雑文】性同一性障害について

※プライバシーに抵触しないように事実を一部変えて書いています。

　頼朝さん（仮名。当然私・小石川の事ではないです）は体は女性だが、
心は男性の性同一性障害。ホルモン治療に励んでいる。
　そんな頼朝さんは恋をした。相手はOLをしているY子（仮名）さん。
　Y子さんのためなら、何でもした。Y子さんが悩んでいる事に相談に乗ったり、
仕事のやり方をアドバイスをしたり、他にも心憎いほどの細やかな心遣いをした。
そんな熱意に打たれ、頼朝さんに段々と心ひかれるY子さん。
　その時、頼朝さんは悩んだ。このまま進んでいっていいものだろうかと。
このまま進めば、いずれは真実を話さなければならない。
Y子さんへの熱い思いには抗し切れず、真実をしゃべり、愛する気持ちを
伝えようと決意する頼朝さん。
　だが、自分の弱い心には打ち勝てず、かといって、Y子さんへの責任感もあり、
愛する気持ちを胸に仕舞い込んで、真実だけをしゃべった。
　少し驚いた表情を見せたY子さんだったが、その後、普段と全く変わりなく
頼朝さんに接した。
　頼朝さんはまたまた悩んだ。語る事ができなかったY子さんへの想いを
伝えるべきか否かを。
　周りの人は言う。「傍から温かく見守る事も愛の形だ」と。「Y子さんの
幸せを願うなら別の道を考えた方が良い」と。
　それでもY子さんの事を好きだ、という事をストレートに伝えて、Y子さんのためにできる事なら
何でもする覚悟があると伝えた方が良いと思う。
人事を尽くして天命を待つ。Y子さんのためにできる事を全て行って、あとはY子さんに判断してもらう。
確かに、宿命を受け入れて諦めなければならない事は山ほどある。
しかし、努力をすれば何とかなる事だって無数にあるはずだ。 恋愛だって可能性は十分にあると思う。
Y子さんのためにやれる事は全てやるしかない。Y子さんへの想いが本物である事を証明するために。
　頼朝さんの想いがY子さんの心に響く事を祈っています。