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2010年05月23日23:24

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映画にもっと冒険小説を!!

あなたは冒険小説というと何を思い浮かべるだろうか?
全く馴染みがなくても、少年少女時代に宝島などを読んだことのあるあなたなら、あのワクワクするような胸のときめきを思い出してみるといい。

私が生まれて初めて読んだ冒険小説は、ヴェルヌの「八十日間世界一周」だった。
さっきまでチャットで盛り上がっていたアメリカ人のオタク友達のロイもヴェルヌだったそうで、「海底二万里」がいちばん好きだと言っていた。

ヴェルヌとくれば、あなた方も一度は読んだことがおありだろう、「十五少年漂流記」とか・・・

いずれも映画化されているけれども、現代において冒険映画というと、何を思い浮かべるだろうか?

「ピーター・ジャクソンの『キングコング』はよかった」とロイ。



確かに。あれはほんとうに血湧き肉躍った。

「おれはダーク・ピットシリーズの『サハラ』を評価したいね」と私。



ロイもクライブ・カッスラーのファンなので私の意見には賛同してくれた。

一般的にはインディ・ジョーンズ、007、パイレーツ・オブ・カリビアン、ハムナプトラ、トゥーム・レイダースなどがあげられることだろう。
でもここんとこネタ切れ気味なのは否定出来ない状態で、さらにもっと悪いことにせっかく作っても話題にならずにDVDスルーされてしまうという関心の低下もあって、こんにち、冒険映画はヒットシリーズの続編また続編に頼らざるをえないという・・・

「一体なんでそっちは、デズモンド・バグリイの『高い砦』(ハヤカワ文庫)が映画化されないんだろうね?あんなに面白いのに」
「簡単だよ、敵役がキューバだからさ!!」

あらすじは以下の通り。
“旅客機がハイジャックされ、操縦士のオハラはアンデス山中の高所に無謀な不時着を強いられた。機体はひどく損傷し、犯人らは死亡。かろうじて生き残ったオハラたち九名は、高山病に苦しみながらも救助を求め山を下り始めた。そんな一行を、突如銃撃が襲う。一体誰が、何のために? 背後は峻険な峰々。絶体絶命の窮地に陥った彼らは、驚くべきアイデアでこれに挑むが……壮大な自然に展開する死闘。冒険小説史上屈指の名作”
政治的なものを抜きにしても、「クリフハンガー」、「バーティカル・リミット」を超える山岳アクションとして十分な娯楽作品になるはずだ。

「それなら日本はなんでヨイチ・フナドを映画化しないんだ?『山猫の夏』とかドキドキさせられるのに」
「ほんとだよ、『アマルフィ』なんか撮るんならこっちを撮れって」

あらすじは以下の通り。
“南米3部作第1弾!
船戸冒険小説の原点(ブラジル篇)。

ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。そんな怨念の町に、<山猫(オセロット)>こと弓削一徳(ゆげいっとく)がふらりと現れた。山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる?南米3部作第1弾。”

「山猫の夏」もいいけれど、私が妄想してやまないのは、「猛き箱舟」である。

あらすじは以下の通り。
“あの「灰色熊」のような男になりたい。香坂正次は胸に野心を秘め、海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。彼に認められた正次の前には、血と暴力の支配するアフリカの大地が開けた。その仕事はさばくの小さな鉱山を、敵の攻撃から守ることだった。──人の世の地獄、野望と絶望を謳いあげた一大冒険ロマン。”

こちらはキャスティングまで頭のなかで設定してある。
主人公の香坂正次役に、松山ケンイチ。

フォト


灰色熊こと隠岐浩蔵役に、宇梶剛士。

フォト


松田龍平、ドミニク・ピノン、ダンテ・カーヴァーと脳内上映して一人悦に入っているのだが、我が国特有の、何かの賞をとったからとオプション的に映画化するという「商法」はほんとうにやめて欲しい。
確かに宣伝効果はあるだろうが、映画も本と同じく後々まで残る作品である以上、私たちのようなファンと膝をつき合わせて綿密に練ってから撮って欲しいものだ。

それと、せっかく防衛省が全面協力してもほとんど話題にならなかった「ミッドナイト・イーグル」の失敗は二度と繰り返してはならない。



比べて、「亡国のイージス」はまだましだったのだが、それでもまだまだ我が国の映画制作の背景はアメリカのそれとは全く雲泥の差である。仕分け、仕分けと喚く民主党の現在ならなおさら・・・



冒険小説への幅広い傾倒はもちろん、映画にももっと冒険的要素を。
ワンピースは子供向け、大人向けにもっと熱くなれるものを。
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