mixiユーザー(id:1640816)

2010年05月18日14:12

215 view

たけしの狂気と正気のはざま。

たけし映画賛否両論!暴力描写に席立つ記者も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1211697&media_id=42

映画「アウトレイジ」は久々のヤクザものだけに楽しみ。
予告編を観たら、あの「GONIN」で木村一八と組んだ殺し屋役を彷彿とさせる何かを感じたので、余計楽しみになってきた。





私がたけしさんの映画における「狂気」を初めて観たのは、「戦場のメリークリスマス」だった。



この笑顔の裏からわき起こる圧倒的な“何か”。

次は高倉健主演の「夜叉」。包丁を持って迫るシーンは演技ではない“何か”を感じ、思わず目を見張ったものだ。

そして「その男、凶暴につき」。



これには度肝を抜かれた。

後に、何かの雑誌の対談で、あのオウム教の教祖麻原と語り合った後(当時はオウムはまだ犯罪組織とみなされていなかった)、たけしさんは人間にとって何がいちばん大切なのかを初めて口にした。

それは。

自分自身をコントロールすること。

笑ってしまうことに、たけしさんにさんざん説いた側の麻原は自分自身をコントロール出来ずに暴走してしまったわけだが、たけしさんのこれまでを見ていると、映画で思いっきり狂気を爆発させたからこそ、プライベートでは狂気を上手にコントロール(フライデー襲撃、バイク事故)出来たように思う。

そうやって上手に狂うことを学んできたからこそ、「HANA-BI」で世界に認められたのである。

狂気と正気のはざまは、芸人にとって最大のポイントかつ苦しみそのものなのだが、芸人に限らず、我々一般人にも言えることであって、どれだけ自分自身をコントロールするかで上手に生きられるかが決まるのだ。

すべてがイヤになって死ぬのは簡単である。
しかし、死んだつもりで好きなことをやるのはもっと簡単なのだ、やり方さえ分かっていれば・・・

そのやり方を誰よりもいちばんよく知っているのは、たけしさんだと思っている。


おまけ。
浅草では様々な芸能人と出くわすのだが(最近はおすぎさんだった)、たけしさんと出くわしたのは檀家の飲み屋で、その時のたけしさんはテレビのそれとは全く違って、近所のおっちゃんという感じでしきりにエヘヘと笑いながら美味しそうに飲んでいた。
私はにっこり笑って、何も言わずに勘定を払って店を出た。


0 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する