お寺の洋服タンスを整理してたら、もう何年も着ていないPコートが出てきて、オヤと目を細めてしまった。
90年代に付き合っていた彼女が、私がオシャレに見えるように一生懸命考えた結果のファッションアイテムがPコートだったのである。
彼女曰く、私は「コブラ・ヴェルデ」のクラウス・キンスキー、「ロスト・チルドレン」のロン・パールマンのような格好が似合うとのことなので、それっぽく見えるPコートに到達したとのことであった。
特に「ロスト・チルドレン」は彼女の大好きな映画で、ゴルチエを崇拝していたものだから、Pコートの下はボーダーのTシャツでなきゃダメ!!とか色々注文が多かった。
当時はウザかったけれども、彼女のおかげでPコートが自分にしっくりくることが自覚出来て、こうして洋服タンスに大切にしまっているのだが、何年も袖を通さないのはPコートに悪いと思い、ちゃんとボーダーTシャツを着て、黒のジーパンをはき、Pコートを羽織って、よしこさんとおヒルにどうだい?と見てもらった。
「すごい、義兄さんじゃないみたい・・・!!」とよしこさん。
「ちゃんと服持ってるんじゃないですか!今度からジャージはやめて下さいよ!」とおヒル。
確かに、最近は新宿のユニオンディスクに行く時も、ジャージか作務衣という有様だったので、ちゃんとそれなりのお出かけに着替えようと思う。
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