不思議な形　上田電鉄 八木沢駅

八木沢駅は上田電鉄の終点・別所温泉の1つ手前の駅である。

1面1線の、無人の棒線駅である。
この日は家族での温泉行だったが、どうしても真っ先にこの駅が見たくて、温泉に辿り着く前に立ち寄った。

開業は1921年。
まずは駅入口。古い木造の駅舎は、終点別所温泉駅と同じ薄緑に塗られている。

入口に駅名板はなく、古屋然としている。入ってすぐに3段ほどの階段があり、待合の床はホームと同じ高さになっている。写真右にトイレがあるが、現在は入口が塞がれて入れない。

それにしてもこの形である。

中から見るとどうなっているのか、気になるところだ。
さっそく駅舎に入る。


意外にも、天井は低くフラットであった。ロフトの類を想像したが、後年改修したのか、元からなのか分からないが上部は張りぼてである。

外は一面の田園地帯だ。ホームに出てみる。


娘も興味を持ったのか、ホームに出て写真を撮り始めた。
後で判ったことだが、この駅はたびたび音楽プロモ等に使われているそうだ。

いきものがかり/ふたり

間もなく電車がやってくる。
私は順光で列車を納めるべく線路の反対側へ。

駅舎が見えるまで列車が動くと架線柱が邪魔になる。で、この凡庸な写真(笑)
ホームに残った11歳の娘は、1枚でこの駅を表現する写真を撮ってしまった。


光だの、構図だの、考えれば考えるほど、化学調味料のたっぷり入った料理のような写真になってしまうのかもしれない。

ちょっと凹んで温泉に向かった。