千ヶ滝ショッピングプラザの思い出

今春、中軽井沢の千ヶ滝温泉ホテルが廃業した。古くはスケートセンターホテルといい、スケート場やボウリング場を備えた、西武系の歴史あるホテルだった。


老朽化が進み、隣接する星野温泉に客を奪われたのが原因だろう。
日帰り温泉施設を残し、すべて廃墟となった。
このホテルには約８年前、北軽の別荘の買い替えの時、一度だけ宿泊した事がある。が、後にも先にもその一回だけなので特別思い入れは無い。

思い入れがある場所は、廃ホテルの北側の、現在では星野温泉の利用客のための臨時駐車場となっている一角に、今でもあった。

私が子供の頃、軽井沢でショッピングといえば、旧軽銀座かココしかなかった。記憶が定かではないが、アウトレットがオープンしたころ、90年代に閉鎖されたのではないかと思う。


出入り口は２箇所にあり、人の出入りが多かった事をうかがわせている。駐車場も混んでいたように思う。
幼い頃、親が買い物をしている間、ガチャガチャをしたり、ゲームコーナーで遊んだりしたのを覚えている。物心ついた頃から不思議と家族も、自分もココには立ち寄らなくなってしまった。晩年は始終バーゲンをしていたようなイメージだ。


裏に回りこむと中庭ではアイスクリームのコーナーが草に埋もれていた。

栄枯盛衰は世にはつきものだ。皮肉にもライバルの星野温泉には今夏新しいショッピングモールが誕生した。