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2009年03月29日00:06

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素晴らしい淫夢、ウーヴェ・ブレーマーのナビゲーション。

私を夢精に導いた、「宇宙人とのセックス」が一体どんな夢であったのか、詳しく知りたがる方々が多いので、ご説明いたしましょう。

まず。

ウーヴェ・ブレーマー(Uwe Bremer)をご存知ですか?

http://de.wikipedia.org/wiki/Uwe_Bremer

http://www.uwe-bremer-art.de/

ドイツの版画家で、我が国では70年代から紹介されていて、澁澤龍彦先生や種村季弘先生が“怪物肖像画家”あるいは、ゾンネンシュターンと同じアウトサイダー・アーティストとして偏愛していた人です。

澁澤、種村本に親しんできた方なら、所々でその名前を目にしたことがあるはずです。

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ズバリ、こういうグロい作品を創る人です。

「人間の創造本能が科学の援用を得て発展する超自然的SFの世界を、宇宙時代の神話として象徴的に表現したカラー・エッチング」。

なんと素晴らしげな世界観。

ブレーマーは版画に添える形で、短編小説も発表しており、「第四次元(Die vierte Dimension)」という題で我が国の白水社が発行している「ドイツ幻想小説傑作集」に収録されております。
高校時代に初めて読んだのですが、以下のくだりがずっと頭に残っていました。

悲劇

リロータは、ヒー=イリアト星でとびきり魅力的な娘だった。リロータのクソクソはゴージャスに盛りあがり、そのクチュオはなんともみごとと言うしかなく、彼女のツクラートときたらこの惑星でもそれより美しいものがあろうとは思われなかった。リロータの笑いは、澄んだスラハテンの音のように響き、彼女が微笑むと、この星の太陽ヒーが昇ったかと思われた。彼女の担体(図版参照)はこの上なく健康で、これでもしも彼女があれほど気位が高くなく、肘鉄砲の乱射をさし控えていさえしたなら、彼女のラオティのどれにも一人ずつ配偶者の男を得ていたに違いない。ある日のこと、リロータは、魔法をかけられたフルオトの乗った異星からの宇宙船が彼女を拉致しに来た、という夢を見た。
リロータは即、担体を脱ぎ捨てたが、するとおりしも着陸した地球の宇宙船が目の前に静止していた。
宇宙船からは、ゴルドン船長が降り立った。彼は巨大な「生きている何軒もの家」に引きつけられて、まじまじと見つめた。

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「なんて醜い生き物でしょう、でも魔法をかけられているんだったわ」
と考えて、われらの美わしのリロータは、船長の奇怪な風貌を自分に納得させようとした。彼女はまばゆい微笑みを浮かべながら、ルラートスを煽情的にゆらめかせてゴルドン船長に近づいた。
ゴルドン船長はぎょっと立ちすくんだ。
「何をする、この化け物め。」
彼はそう叫んで、レーザー光線銃をリロータに向けて発射した。
その刹那、娘は息絶えた。彼女の忠実な担体はゴルドン船長に襲いかかり、えいとばかりに踏みつけると、船長はひとたまりもなく押しつぶされていた。担体のその後はといえば、だれも住む者とてない土地へとさまよい込んで、その地で傷心のうちに生を終えたそうだ。

地球 西暦2192年5月3日

(池田香代子訳)

つまり、私はこのリロータとセックスする夢を見たわけです。
そのグロテスク極まる様子を想像しながら夢に見ること・・・

まだ女性器も、さらに自分自身の男性器も見たことがない、幼年時代のセックスへの想像力がどんなものであったかを思い出させてくれて、夢のなかの私はすっかり興奮して、体内のものを全て吐き出すように発射したと・・・

なんと素晴らしい夢体験。

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