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2025年11月04日20:37

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Facebookから転載

忘れられた真実

ニューヨークへ向かう国際線。機内に響き渡る緊迫したアナウンス。
「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいませんか?」。
その決まり文句を聞いた瞬間、一人の日本人医師の体は、考えるよりも先に動いていた。

軽い頭痛くらいだろう。
そう高をくくって名乗り出た彼が目にしたのは、息も絶え絶えの老婆の姿だった。
機内食を喉に詰まらせ、心肺停止寸前の重体。
一刻の猶予もなかった。
彼はすぐさまAEDで蘇生を試みると同時に、常に持ち歩いているという医療用の手袋を装着。
ためらうことなく老婆の口に指を入れ、喉に詰まった食べ物を取り除き、見事にその命を救った。

「命の恩人です」。
後に、患者とその家族から深く感謝された彼は、こう語った。
「自分一人ではどうにもならなかった。CAさんとの連携で命を救うことができた。訴訟のリスクもあったが、ためらわずに助けられて良かった」。
彼のカバンには、いつ、どこで、何が起きても対応できるようにと、常に医療用具が忍ばせてあった。
それは、医師としての彼の矜持そのものだった。

なお、JALやANAでは、機内で医療援助を行った医師に対し、万が一損害賠償責任が生じた場合でも、航空会社側が保険等で対応することが明記されている。
それは、勇気ある行動への、ささやかな敬意の証である。
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