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2024年01月06日01:37

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「凍死」の話

低体温症が原因で死亡することを「凍死」と呼びます。
漢字のイメージで「体が凍って死ぬ」って思うかもしれないけど、
凍る前に死んでしまうのです。

「低体温ってどのくらいの温度か」という場合、「深部体温」を用います。
「深部体温」は脇の下で測る温度ではなく、正確には内臓の温度です。
「ふだん体温測ると35度くらいしかない」という人でも、
内臓は36から37度あるはずです。‥そうでないと内臓が働かないので。
体温計を肛門に入れて測るのが一番「内臓の体温」に近い温度がでますが、
とりあえず口腔内温度で代用することが多いかも。
女性なら「基礎体温」のイメージです。
‥基礎体温はまさに、深部体温の微妙な変化で排卵時期を推定するもの。
内臓の状態を反映しているのです。

で、低体温症の症状と深部体温のおおよそのめやすですが。
1)35度付近;強いふるえ(シバリング)、ふるえで歯がかちかち鳴る
2)33度付近;震えが目立たなくなる、ろれつが回らない、意識が朦朧とする。
(自分の状況を判断できなくなっているので「大丈夫です」とか言う)
3)30度付近;ぐったりと動かず、呼吸が浅く脈も触れにくくなる。呼びかけに応答できない。

3)になると医療処置がないと救命できない場合があります。
下手に心臓マッサージをしたり人工呼吸をしたりすると、
かえって内臓損傷を起こすことがあるので、せいぜい毛布でくるむとか、
濡れた衣服を着てるならそーっと静かに着替えさせるとかして救助を待ちます。
(着替えで大きく動かすだけでも状態悪化することあり)

1)や2)の段階なら、もちろん救助は呼ぶべきですが、
「乾いた衣服を着せる」「毛布やアルミの防寒シートでくるむ」
「温かい飲み物を与える」「温かい場所に誘導する(少しでも寒くない場所)」
「手足のマッサージをする」などはやったほうがいいです。

今回調べてみて驚いたことですが、気温14度の環境で行われたマラソン大会で
走って汗をかいた状態でゴールで冷たい飲み物を飲んで2)になった実例がありました。
プロアスリートではないけれどふだん走り慣れている人でした。
汗で濡れたところにやや強い風がふきつけてシバリングがきたとき、
「どうせすぐに帰るから着替えなくていい」と考え、
「汗をかいたから冷たいものでも水分補給したほうがいい」と思ったそうです。

高齢者や小さいお子さんは、短時間の低温環境でも低体温になりやすい。
「酷暑の夏に冷房をつけない室内で熱中症で亡くなるお年寄り」と同じく
「暖房の入ってない冬の室内で凍死するお年寄り」も発生してしまいます。

大災害の現場では誰でも必死で生きていて、他人のことは考えていられないかも。
それも仕方ないことと思います。自分が生き残るのは大事なことです。
ただ、少しだけでも心と体力に余裕があるなら
周囲の「低体温症になりそうな人」に気を配ってあげてほしいです。


■「手を洗う水もない」道塞がれた石川・能登町 被害の把握困難、避難生活「低体温症」のリスクも【Nスタ解説】
(TBS NEWS DIG - 01月05日 20:24)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7700887
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