昨日、一昨日に続き、この問題を考えます。
A氏とは別の寿司職人が言うには、
いい修行というものは、長くても一年未満で店を転々とするものだ…といっていました。
いいところを取り入れるのだと。
ご飯一つにしても、
砂糖を入れるかどうか。煮切り酒と味醂をどうするか。酢は赤酢を使うか…などのスタイルの違いがあります。
ネタも同じです。
初夏の特上一人前を考えてみましょう。
一人前は、
頭モノ、白身、マグロ、貝、魚でも貝でもないもの、締めモノ、煮物、玉子、巻き物です。
もっとも、当世風なのは、
うに、いくら、ヒラメ、大トロ、サバ、アワビ、ボタンエビ、穴子、出汁巻き玉子、トロ鉄火巻き
です。締めモノを省く店も多いようです。
もっとも、古典的なものは、
ヅケ、赤身、キス昆布締め、煮アワビ、鳥貝、新子、蒸しえび、イカ印籠詰め、擂り身入り玉子焼き、伊達巻き
でしょう。
何を学ぶかという選択には、好みもありますが、将来の開業する店のスタイルも影響します。
たとえば、田舎に帰り、故郷の急行停車駅、たとえば、新潟県の東三条駅前、などで店を出すなら、
「活きが悪くなったから、誤魔化している」ととられかねません。
しかし、煮物や締めモノの技術は、摘みには役立つから飲兵衛が集まる店なら役に立つと思います。
ですから、
水槽を設置し、当世風の握りを出し、
冠婚葬祭の宴会を請け負って、珍しい料理を出す、
飲兵衛には渋い摘みを出すという、折衷型もアリです。
それには、いろいろな店を遍歴しないといけません。
一昨日、昨日と例に挙げたA氏は、
久兵衛の一人前の職人を勤めたあと、深夜営業の寿司屋の職人になりました。
今では、
夜、キャバクラのアフターの客に大トロの刺身を入れ、
切れっぱしを、昼間のやっちゃん様の召し上がるランチに入れるという、素晴らしいお仕事をしています (^^)
渡り歩いたから、いろいろな客がわかるのでしょう。
この職業大学は、
大学と名乗る以上、普通の大学と似たようなものです。
私の大学生活には誤算がいろいろありましたが、
最大のものは、教授がお仕着せであったけれど、必修があるから、なかなか授業に潜れなかったことです。
まして、職業大学学生は、
「金曜日だけ授業がないから、修行させてくれ。」
などというわけに行きません。
いくら何でも、こんな言い分は通りません。
■「専門職業大」創設答申=19年度開設へ―中教審
(時事通信社 - 05月30日 11:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4017321
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