mixiユーザー(id:1640816)

2007年08月24日02:48

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海から這い上がるもの。

さっまでコレを観てました。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326325

「ザ・ダーク」。
私にとっては、「スケルトン・キー」に続く、久しぶりの良質な正統派ホラー映画でした。
「スケルトン・キー」についてはこちら。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323308

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=191766080&owner_id=1640816

ダンナ役のショーン・ビーンって、どこかで観たことあるなあと思ってたら、「ナショナル・トレジャー」でニコラス・ケイジと張り合っていた悪役だったのにはニヤリ。
いい役者さんです。声色もステキ。
で。

死んだ娘を甦らせるために、新興宗教で洗脳した信者たちを絶壁から海底へ集団入水させる教祖。

という、忌まわしい過去のあるウェールズの海岸にアトリエを構えた父親を訪ねた母娘が遭遇する恐怖・・・
実に美味しい内容でした。
崖から飛び降りる人たちの「絵」がキレイだったのが好感触。
ああ、崖といえば、セブン・シスターズ、ビーチイ・ヘッドのどちらかは忘れたけれども、四世紀以上も身投げを誘うという妖怪の存在が語り伝えられていたっけなあ・・・と。
どちらもイギリスの観光地で、確か、船で白い断崖を見に行くツアーがあるんですよね。
脱線失礼。
とにかく。
M・R・ジェイムズの怪奇小説のような雰囲気で、ほんとうに良質な映画でした。
ただ。
特典メニューに「もうひとつのエンディング」があって、そちらと本編のエンディングを見比べたんですけれども。
本編の方が断然いい終わり方です。
救いがなくて。
無理やりハッピーエンドにしたがるのは、恐らく、アメリカ版と考えていいでしょうな。
それにしてもねぇ・・・ラストでドアの影から現れるあの顔!
私でさえ、ヤバイと思うくらいの怖さでしたよ。
ほんとうにゾッとしました。

・・・・・・

それから。
ウェールズの死生観として。
海底に死者の国があるという考え方は、北極に近い国々に共通してますね。
ノルウェーでも海の神が死人を奴隷として使うなんて話がありますし。
でも。
死者の国がこちら側の世界を鏡に写したように、あちら側にも同じ世界、同じ家があるという設定は、アイルランドが発祥地なのではないかと。
エマニュエル・スウェーデンボルグの「霊界日記」も同じことを書いていたはずです。
そうした設定の数々。
実によく調べて考え上げたなって思わせたので、感心した映画でもあります。

我が国も。
海辺で丑三つ時に焚き火をしていると、溺れ死んだ霊たちが火にあたりに沖からやってくるという言い伝えがありますが、考えてみると、海は生命の源である反面、死の源でもあるわけですよね。
今年の夏も何人か海に「引っ張られ」ましたし。

最後に。
レンタルで借りてきたんですけれど、なにぶん、未公開作。
観たいけれども借りられないという方は是非ご連絡を。
にっこり。

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