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2007年04月26日23:52

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犬神図書館便り��

今回は私的「吸血鬼」名著の紹介です。ただし、一般向け。上級者向けはまた次回に。

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ご存知、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」。
これをちゃんと読んだ方は意外と多くありません。
原作の持つ魅力はどんな吸血鬼映画にも勝ります。
必読!
これに続く異色の続編三部作が、キム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」、「ドラキュラ戦記」、「ドラキュラ崩御」。
いや、これはなかなか読ませてくれます。
世界史と合わせて高校時代に読めればよかったと思うほど。
アン・ライス描くお耽美吸血鬼ものもいいですけれど、こういう血沸き肉踊る吸血鬼ものもいいものです。

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左から。
テオフィル・ゴーティエの「吸血女の恋」。
これは恐らく、男性作家が描く耽美の最高傑作だと思います。元々、ゴーティエはエキゾチックな幻想譚を得意としているだけあって、文体も実に華やかです。
ロバート・マキャモンの「奴らは渇いている」。
アン・ライスの「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」、「クイーン・オブ・ヴァンパイア」が映画化されるなら、私としてはこれが最もハリウッド向けな作品だと思いますし、何よりもエンターテイメントとしてほんとうに面白い!そもそもマキャモンはサイバーパンクならぬ、スプラッターパンクなるムーブメントを画策したほど(全然話題になりませんでしたが、笑)、頭の中身がタランティーノ&ロドリゲスしているんですよね。小難しい説をぶちあげずに、ひたすらエンターテイメントに徹する。爽快そのものです。
デイヴィッド・マレルの「トーテム」。
マレルといえば、映画「ランボー」の原作者として知られていますが、彼がキングの「呪われた町」に影響を受けて書いた吸血鬼ものがこれ。
私としては、キングのよりも全然上を行っている、クォリティの高い傑作だと思います。
何しろ、鹿の角を生やした吸血鬼ですぞ。
そして、その正体が明らかになった衝撃!今思い出しても、あんなにアメリカの暗部がリアルに迫ってきた吸血鬼ものはありませんでした。

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これまた私信になります。
マイミクのdry_rayさんにもらって頂く話をしているのがこれです。
アーサー・マッケンつながりで。
水木しげる先生はブラックウッドやマシスンなどの海外怪奇小説を自分なりに翻案しているのですが、マッケンの「白い粉薬のはなし」を翻案したのが私として一番気に入ってるのです。そういえば、「人面草」の表紙絵にもなっている「血太郎奇談」は、リチャード・マシスンの吸血鬼ものの最高傑作「血の末裔」の翻案ものです。
とにかく、これらの怪奇と幻想の短編集。
運良く、古本屋で安くゲット出来たので、遊びにいらしたらお土産にもらってやっておくんなさい。

今回もマニアックな話になりました。次回はちょっとマンガの話でもしましょう。
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