mixiユーザー(id:15337934)

2026年08月06日09:24

42 view

プロとアマチュアの差(7074)

「カタログの歌(*Madamina, il catalogo è questo*/《ドン・ジョヴァンニ》)」を春の試演会で歌い、11月の第10回門下生コンサートでも歌う。毎日、「黴(かび)」と合わせて2時間ほど歌っている。コンクールに出ていた頃と同じように、ひたすら聴いては歌い、また聴いては歌う。その繰り返しだ。

さすがに楽譜はすべて頭に入った。イタリア語の歌詞も意味も頭に入っている。車の中でも流しているので、毎日50回以上は同じ曲を聴いている計算になる。それでも飽きない。我ながら感心する。

「カタログの歌」はYouTubeに数え切れないほどアップされている。イタリア語のタイトルで検索すると、次から次へと出てくる。オペラの舞台映像もあれば、リサイタルの演奏もある。最初の数フレーズを聴けば、そのまま最後まで聴くかどうかはだいたい決まる。

ほとんどはプロの歌手だが、ときどきアマチュアの演奏も見つかる。コンクールの映像かと思ったら、どうやら発表会らしい。

だが、「なぜこれを公開しようと思ったのだろう」と感じるほど完成度の低い演奏もある。ドイツ・リートやイタリア歌曲なら、アマチュアでも十分に聴かせる演奏はある。しかし、このアリアは難しい。声だけでなく、言葉の処理や表現力、役柄を演じる力まで求められる。途中の盛り上がりで挽回するかと思っても、そのまま尻すぼみに終わるものがほとんどだ。

そんな演奏を聴いたあとにプロの歌を聴くと、やはり違いは歴然としている。声の質も表現も、作品を支配する力もまったく違う。

そこで、ふと思った。自分もYouTubeに演奏をアップしている。もしかすると、誰かが同じように最初の数フレーズだけ聴いて、「これは最後まで聴かなくてもいい」と判断しているかもしれない。いや、その可能性は十分にある。

人の演奏を評価するのは簡単だ。しかし、その評価の目は、そのまま自分にも向けられている。そう考えると、演奏を公開するということの怖さと、プロの凄さを改めて感じるのである。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年08月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記

もっと見る