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2026年07月22日07:00

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地区大会余話(7046)

30分ほど前にホールに着いたが、まだ有料のリハーサルの最中で、会場には入れてもらえない。ロビーで待っていると、何人かの人から「今年も出るんですね」と声をかけられた。そのたびに「今日は応援です」と答えた。

コンクールには10年ほど出場してきたが、自分から人に案内したことはない。応援に来てくれたのも、せいぜい妻くらいだった。それが最近では、合唱関係の人たちにも、自分が声楽をやっていることが知られてきたらしい。そう考えると、コンクールの広告塔としての役目は、まあ果たしたのかもしれない。

さて、来年である。

先日の門下生のランチミーティングで、「じゃあ、来年は『黴』で」と言ったら、その場にいた師匠も笑っていた。もちろん冗談である。深尾須磨子の「黴」ほど、コンクールに向いていない曲もないだろう。

しかし、また出るとすれば、結局は「勝てそうな曲」を選ぶことになるのだと思う。今年の各地区大会を聴いていても、「またあの人、あの曲を歌っている」と思うことがあった。一度その曲で上位に入ると、次もまたその曲を歌う。結果が出た曲なのだから、そうするのは当然といえば当然である。

ただ、聴く側としては、少し面白くない。「一度うまくいった曲を、また歌うのはどうなんだろう」と言いながら、自分だって、22,000円もの参加費を払って出場する以上、「今回はお試し曲で」というわけにはいかない。出るなら、それなりに勝負したい。そうなると、結局は勝てそうな曲を選ぶことになる。

ここが難しい。本当に歌いたい曲を歌うのか。それとも、評価される可能性の高い曲を歌うのか。「黴」は、間違いなく前者である。しかし、コンクールで勝つという意味では、おそらく後者ではない。

今年でコンクールを卒業するつもりだった。ところが、もう来年の曲の話をしている。これは、まだ卒業できていないということなのだろうか。まあ、来年どうするかは、じっくり考えることにしよう。
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