公民館だよりが月に一度回覧される。以前は全戸配布だったが、経費節減で「ネットで見てください」に変わった。それでも「やはり活字の便りが欲しい」という声があって、何部かは紙で回ってくる。さっと一読するが、たいしたニュースはない。公民館の行事も高齢者向けの案内が多く、これなら全戸配布なんて無駄だと思っていた。
ところが、5月号に7月3日(金)の京都ツアーの案内が載っていた。平日の日帰りバス旅行で参加費は5000円。自分がまだ行ったことのない場所だった。妻に言った。
「これ行こうか。京都やけど」
「この前、添乗スタッフをやらないかって聞かれたわ。無理って断ったけど」
「そうか。でも行こうや。二人で5000円なら安いわ」
翌日、妻が民生委員の打ち合わせに行ったついでに聞いてみると、申し込みは12日からなので、その時に改めて申し込んでほしいとのことだった。
そして12日。また妻が打ち合わせで公民館へ行った。
「どうやった? 申し込めた?」
「申し込んだよ。でも電話がつながらんうちにすぐ満員になって、直接来た人もいたけどキャンセル待ちやったって」
「年寄りはヒマやな。あんな小さい記事をよう読むわ。でも、役得で無理に入れてもらったなんて言われたら嫌やな」
「会議で行ったついでに申し込んだだけやから大丈夫」
後で聞くと、参加者49人にスタッフ6人。バスの定員の関係で締め切ったらしい。紙の回覧なんていらないと思っていたのに、その小さな記事を見つけたのは自分だった。そして、同じように目ざとく見つけた人が大勢いたということだ。
まあ、妻はスタッフで忙しいだろうから、自分は一人参加みたいなもの。かえって気楽である。
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