トレオレル 美智子
8歳の次男が、こう聞いてきた。
「どうして僕たちは、マクドナルドに全然行かないの?」
学校のお友達が、毎週末マクドナルドに行くんだよ〜って言ってたんだって。
確かに我が家は、外食はほぼゼロだ。
大人の事情で言えば、子ども達の日々のバレエレッスンやコンクール遠征費用がかかるし、日本へ行くということにもたくさんのお金がかかるから。
これは、「お金を何に使うのか」という話。
でも、8歳の坊やに、どこまで伝わるだろう。
パパは、こう答えた。
「クラスに、マクドナルドに行く子はたくさんいるだろう。だけど、日本という地球の向こう側まで行く子は、何人いる?」
次男は、少しポカンとしている。
私はここに付け加える。
「日本に行けるって、すごいことよ。フランスでみんなが大好きなポケモンや、マリオは、日本から生まれたのよ。」
すると、四女(11歳)が応援して、こう言う。
「トトロも、ポニョもよ!」
だがどうも、次男の表情は、変わらないまま。
そうだね。いくら日本が良い国で、日本に行けることがすごいんだよと説明しても、ピンとこない。
彼には、生まれた時から二つの国があって、彼が選んだわけじゃなくても、小さな頃から日本へ連れて行ってもらえているから。
今になって突然、「すごいことなんだよ!」と言われても、うーん。。。
そこで、パパがこう質問した。
「次男くんが食べたい、マクドナルドのメニューは何だい?ハッピーセット?それとも別の?」
「ハッピーセットだよ!」
「よし、じゃあ、割り算してみよう。日本への往復飛行機のチケットと、空港までの交通費と、ハッピーセット代。」
すると、、、
「382! 日本へ行くには、ハッピーセット382回分だ」
それを聞いた次男のお顔が、パァッと明るくなって、
「え!一年間毎日ハッピーセットを食べても、まだ足りないの?!」
それに気づいた途端、本当に嬉しそうで、そしてなんだか誇らしそう。
日本に行けたことって、本当にすごいことなんだな。
毎日色んなことをして、色んなものを食べて、それら全てにはお金がかかっている。
何をするか、お金をどう使うか、意識することなく過ごしてきた8歳の、最初の感動。
「わかる」って、嬉しいことだね。
幸せが、また増えるんだ!
写真は、ルーヴとなっちゃん

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