http://en.wikipedia.org/wiki/Antoinette_Bourignon
我が国では幻視者というと、エマニュエル・スウェーデンボルグ、ウィリアム・ブレイクなどが知られているが、今月を生誕月として一部の人々にいまだに崇められている、アントワネット・ブリニョンについてはあまり知られていない。
ウィキも英語だけである。
しかし、私は彼女がトランス状態に陥って、あれやこれやを自説で言いくるめる言動に非常に興味を持った。
それは聖処女ジャンヌ・ダルクの言動と全く同じものを感じずにはいられない。
そのもっともたるものが、アダムについての言及だ。
原罪以前のアダムは女性の介在なしに子孫を産むことが出来た。腹のなかに両性原理の管があり、一方が小さな卵、もう一方が卵を有精にする液体を作るのである。アダムが神に対する愛に情熱を燃やし、自分と同じように、至高の存在たる神を愛し、崇拝するほかの人間を見たいと思うと、燃えさかる神への愛によって、たとえようのない歓びとともに、かの霊液がひとつ、あるいは数個の卵の上にほとばしった。そうして有精になった卵はたとえば鼻のような部分から外に出る。するとその卵から、非のうちどころのない人間が生まれるのだった。
即ち、イヴとの子孫の他に、アダム一人でなした子孫がいると言及したのである。
その子孫は二人と同じく楽園から追放されたのであろうか?
それについてはブリニョンは語らなかった。
とにかくこうしたぶっ飛び発言が多かったのだが、ブリニョンはブレイクと同じように画家、あるいは作家になるべきであった。しかし、その道を選ばず、神秘家として死ぬまで幻視(妄想)に耽った。
いずれ詳しく紹介してみたい。
ちなみに我が国でいうと、徳川秀忠、家光の時代の人である。
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