“聖域”から発掘された、「変體累ヶ淵 NAKED」。
90年代に発行された当時、私は「真景累ヶ淵」に比べてどうッてこたあねぇと全巻揃えてロクに読みもしないで、納戸(聖域)に放り込んだのですが、今になって読み返してみると、マンガとして凄い冒険をした怪作だと思いました。
多くを巻き添えにした殺人犯の兄に代わって償いをすべく、身体を売ってまでお金を稼ぐ主人公のお人好しっぷりに感情移入出来なかったのが入り込めなかった原因なのですが、ややこしい関係と純愛から生まれた怨霊の描写が実に“新しかった”。
コマ割り、カット、見せ場と、杉元伶一のつまらない原作(面白かったのは、唯一、国民クイズだけ)を元に漫画家米餅昭彦の渾身の表現に、二十年近く経った今、あらためて唸りました。
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