昨日、市川で臨時メイドをやっていたサラさんにメールして、我が家から「積み重ね本」を数冊取ってきてもらった。
「積み重ね本」とは、整理整頓された本棚の前に積み重ねられた本で、まだ読んでいない新刊、あるいはまた読み返すための本である。
監視つきの個室に移された以上、外出は難しいので、読書でもしておとなしくしようと。
で、早速、ジョージ秋山の「銭ゲバ」を実に25年ぶりに読んだ。
http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=4067
読んだ後、ものすごく心をえぐられたので、体力を回復、英気を養うために入院している身としては、遠くにやってしまいたい本だった。
「先生、世の中には五円がない家もあるのです・・・!!」
主人公の母親の悲痛な叫びが特にズシッと響く。
ジョージ秋山は「ぼんくら同心」で初めて出会った作家なのだが、「ザ・ムーン」、「デロリンマン」あたりから、普通の作家ではないことを少年時代に感じとっていた。
叫び方が他の作家と比べて、尋常ではないのである。
そして下手をすれば新興宗教と結びつきかねない、「宗教めいた」叫び方・・・
その危惧はいまだに復刊が躊躇されている「ラブリン・モンロー」で当たってしまったのだが、ジョージ秋山の叫び方はそれくらいエグい。
それで、今日、サラさんが一緒に持ってきた「アシュラ」と一緒に犬神図書館に戻してくれるように頼んだ。
今は心の穴を埋めるように、岩波文庫の貝原益軒の「養生訓」を拾い読みしているが、こういう本が入院中の身に一番向いていると実感している。
体力、気力をごっそりそぎ落とす本は確かに存在するわけで、みなさんにはジョージ秋山は「浮浪雲」以外は極力避けるようにとご注意申し上げたい。
ラスト、風太郎がまともにやっていけたかもしれない、平凡ながら、幸せな家庭に想いを馳せるシーンが実は一番トラウマに感じるくだりなので、要注意。血涙もの。
おまけとして、mixiレビューを以下に。
http://mixi.jp/view_item.pl?id=31840
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