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2008年09月03日23:57

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人の住まない民家の正しい使い方。

夏休みが終わっても、犬神図書館に出入りしている高校生たちのスプラッター・ムービーの撮影は地道に続けられている。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=910371858&owner_id=1640816

今日は、梨農家をやっている一人のおうちで、鶏舎の中でクラスメイトの女の子をバラバラに解体するシーンを撮影。

撮影終了後、血まみれになった子たちをお風呂に入れて、全員で和気あいあいと焼き肉パーティー。
私も特別に自前の烏骨鶏を処理して提供。

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これがウチの食料兼ペットの烏骨鶏ズ。
鶏舎はオヤジの手製(古い犬小屋に金網をはっただけ)を私が修理しながら使用。
関連過去日記はこちらを。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=300549381&owner_id=1640816

食べているうちに、撮影場所を提供した子のお父さんと「手作り鶏舎」について大いに盛り上がる。
鳩小屋もそうだけど、ハンドメイド、D.I.Yには男のロマンが詰まってるよネ!!とすっかり意気投合。笑。
「はなれにね、死んだおじいちゃんが住んでた家があるんだヨ。そこをドーンとまるごと鶏舎にするってのはどうかな?」とお父さん。
「そいつぁ、豪気ですなァ。外だけじゃなく、中でも解放感たっぷりですから、玉子も肉ももっと美味くなりますぜ」と私。

実際に見せてもらったところ、想像以上に立派なわらぶき屋根の古民家だったので、瞬時にまとまった私の理想をそっくりそのままお父さんに伝えた。

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囲炉裏と梁があるこういうタイプは鶏には最適。
火のついていない囲炉裏は砂浴び場になるし、梁は止まり木として運動するにはもってこいだ。

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一室に強めの裸電球をつけて、暖房室にしてもいい。
メスはきっとこの部屋で玉子を温めるだろう。

曲がりくねった廊下をコケーッコココと元気よく鳴きながら走り回る若鶏たち。
畳の真ん中でメスのうなじの羽毛をついばみながら、のしかかって交尾をするオス。
押し入れの中でちょこまかと蠢くひよこたち。

お父さんもノリノリで興奮してくれたが、多分、私のそれとは全然違うベクトルだろう。
私の理想の源は、日野日出志の「赤い蛇」なのだ。

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少年の悪夢が凝縮された名作なのだが、畳の上で蛇とからんで悶え回る少女、鶏と合体してしまう老婆というシーンが私の理想を膨らませたのである。

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日野日出志の世界は病的そのもので、世間は眉をひそめてしまうが、私は三歳の時に「赤い花」、「わたしの赤ちゃん」を読んで、病的ななかに、突き抜けたものを感じたので、美のひとつとして現在に至るまで溺愛している。

実際、無人の民家をまるまる鶏舎として使うこと自体、突き抜けたものだろう。
その突き抜け方が重要なのである。
お父さんは男らしいダイナミックさを当てはめるだろうが、私は日野日出志の濃厚かつ透明なデカダンさを当てはめて、私自身の中に潜む日本人らしさを再認識する興奮を愉しみたい。

帰る時に、お父さんに我が家の烏骨鶏のつがいを譲る約束をした。
鶏屋敷に順応し、うまく増えてくれたら、その玉子と肉を味わいに再訪する約束もした。
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