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2008年06月07日00:43

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母とのケンカの種でした。

少女小説の氷室冴子さん死去
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=510484&media_id=2

私の母は、いわゆる少女小説の愛読者でもあって、「女学生の友」なんかは全部揃ってて、それらの遺産は私が受け継いでいますけれども、その影響で私自身も乙女チックになりました。笑。

以前の日記でちょっと触れた、吉田としの「異性」なんかはモロに母の好みで、私は小学生の頃「強制的」に読まされて、かえって乙女チックな方へと「逃避」しましたね。

氷室冴子さんは、「さようならアルルカン」までは母の好みでした。
「クララ白書」以降は少女小説の没落とか何とか言ってて、私にあんなフザケたものなんか読むなと。
氷室さんの同期の新井素子さんは、グリーンレクイエムなどが好きで、江戸川乱歩と一緒に読んでたものですが、乱歩は推奨して、氷室さん、新井さんの本は机の上からことごとく、母に捨てられました。
ちょうど反抗期だったこともあり、意地でまた買い直して、学校や図書館で読破しましたけれど。

一体何がそんなに気にくわなかったのか?

それでオヤジとの殴り合い以上に、白熱したケンカを展開したんですけれど、母の言い分はこうでした。

「あんな軽い物の言い方がありますか、少女とはもっと可憐なものです」

これに対して、私の言い分はこれ。

「氷室さんも新井さんも、ポオと同じレベルなんだよ!!熱意を持って書いている以上は、文学もコバルトも関係ねえ!!」

母との対立はとうとう氷解、和解することはありませんでしたが、大人になった今、あらためて「なんて素敵にジャパネスク」とか読むと、母のように拒否反応を示す私自身がいることにビックリしてしまうんですよね。
これは一体どういうことなのか。
少女に対する「理想」が「理想的」すぎたためなのか。
このへんはもっと掘り下げて考えてみたいですね。

でも。

小学生の頃は。
ポオ、ラブクラフト、乱歩、横溝とドロドロしたものに耽溺しつつ、氷室さんや新井さんを愛読していた面も持ち合わせていましたから、精神的に非常にバランスがとれたと思っております。

そして、物を書くという姿勢に関しては、熱意がこもれば、文学もライトノベルも関係ないという信念は今日まで持ち続けています。

唯一。認めていないのが、栗本薫。
あれは自分の作品を愛していない。「魔界水滸伝」での本文と後書きの落差に、少年時代の私は母のそれと同じであろう、極度の拒否反応を示しましたね。

その点。

氷室冴子さんは、一生涯、自分の作品を愛し続け、少女たちを愛し続けました。
「白い少女たち」と「いもうと物語」は特に私の好みなので、これからもずっと読み返していきます。

お疲れ様でした、そしてご冥福をお祈りいたします。
南無阿弥陀仏、合掌。
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