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2007年08月25日20:03

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からくり掛け軸への挑戦。

その昔。
日テレの番組で「掛け軸に描かれた生首の目が開く」という怪奇現象が紹介されたのを記憶していらっしゃるだろうか?
画像がそれである。
青森県は弘前市にある正伝寺に伝わる掛け軸。
私はリアルタイムでこの番組を観ていたのだが、当時の感想はこうであった。
「よく出来てんなー」
そうなのである。
私は最初から怪奇現象などとこれっぽちも思ってなかった。
当時、すでに、時間が経ったりとか、気温の変化、光の加減などの条件によって、「変わる」絵画の存在と技術を、何かの本で読み知っていたからなのである。
湿気による白濁化、即ちブルーミング現象もそのうちのひとつ。
最初にヴィジュアルで見たのは、本に掲載されていた写真で、「目を見開く女性像の油彩画」であった。
表情が変わったり、目が開いたり、閉じたり、果ては人物そのものが「抜け出した」かのように消失する絵。
こんなのを何も知らない人が見たら、どういう反応をするだろうか。
我が国でも。
遊び心というか、イタズラ心で、からくり仕掛けの掛け軸が描かれていたようで、「血を流す」掛け軸はポピュラーだったという。
水気を含んだ赤錆の粉末を粘り気のある墨で塗り固めて、時間が経ったら、ひび割れて、そこから濡れた赤錆がたらりたらりと流れ落ちるという仕掛けだ。
これはごく単純なので、やろうと思えば誰でも出来る。
目が開いたり、閉じたり、人物像消失のワザは、化学変化のことわりに詳しくならないと難しいのだが、考えてみれば、学研の科学と学習で日光写真とかを付録で実践してきた私たちにとってみれば案外易しいはずである。
というわけで。
今となっては失われた江戸時代の技術に、現代の技術を加えて、犬神流からくり掛け軸を作ってみようと。
コレで。
未来の子孫たちが超常現象だと騒ぎ立てるようなら。
私は草葉の陰でニヤリと笑いつつ。
「勉強不足だ、未熟者め!」と喝入れするつもりである。
そして。
こういう遊び心、イタズラ心を持つということが、実は人間にとって一番必要なものなのだと教えてあげたい。


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