声楽のコンサートやコンクールで独唱する場合、デュエットなどを除けば、歌った結果はすべて自分が引き受ける。簡単に言えば、腹を括るしかない。もちろん、こう歌えばよかったとか、あのミスは痛かったとか、後悔することはある。だが、それも一瞬のことで、いつまでも尾を引くことはない。
合唱は違う。他の人と合わせて歌うのだから、自分の努力だけではどうにもならない部分が大きい。音程やリズム、発音のタイミングが揃わなければ、全体の響きが崩れる。自分がきちんと歌っていても、周囲とのアンサンブルがうまくいかなければ、演奏全体の出来はよくならない。しかも、自分一人で修正できることではない。それが合唱の難しさであり、ストレスにもなる。
今日が本番の金沢メンネルコールもそうだ。オープン参加で復帰して3年目になるが、今回は練習でメンバーが揃わず、アンサンブルにもなかなか慣れなかった。自分自身も曲の歌い込みが不足している。
コンサートのメインは、20年続けているバーバーショップのステージである。これを聴くのが楽しみだという声も聞く。全曲英語で暗譜して歌うスタイルはすごいと思う。だが、自分にはとても歌えない。それはそれでいい。
ただ、ほかのステージの曲がなかなか仕上がらない。今回は選曲が難しかったこともあるが、練習不足も否めない。
とはいえ、何人もの人から聴きに行きたいと言われ、招待券も用意した。わざわざ足を運んでくれる人がいる以上、自分もきちんと歌わなければならない。
あれこれ考えても仕方がない。午前中のゲネプロでは、集中して歌うことにする。
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