月に一度、主治医の内科に行って、糖尿病とコレステロールの薬をもらっている。日赤病院では半年に一度、総合検診を受けており、そのデータがこちらの病院に送られてくる。ここでは簡単なチェックと、2〜3か月に一度の血液検査を受けている。
朝8時半から診察が始まるので、その前に行った。いつもはガラガラで、「この病院、いつ潰れるんだろう」と思うくらいなのだが、この日はもう年寄りが8人ほど待っていた。たぶん、すこやか健診の時期なのだろう。
看護師が血圧を測りながら、「体調はどうですか」と聞いた。「問題ありません」と答えたあと、「でも、最近、目がしょぼしょぼして、目の奥が痛いんです。妻が脳神経外科に行ったらと言っていました」と付け加えた。
主治医の問診が始まると、いきなり矢継ぎ早に聞かれた。
「目はいつから? どんな感じ?」
「目の奥が押されたような感じで……先週、東京から帰ってきてから」と言いかけると、すぐに遮られた。
「1週間ぐらいか。急になったのか。刺すような感じか」
「いえ、重い感じです」
それからまぶたを開いて目を見て首の周りを触った。
「CT撮りましょう」
この病院でCTが撮れるとは思わなかった。しばらくして再び問診があり、今度はCT画像を見ながら細かく説明してくれた。
「どこも異常ありません。71歳にしてはスッキリしていて、全く問題ない。たぶん首から来ていると思います。首の動きが悪かったから」
家に帰って妻に報告した。
「あそこは脳神経が専門よ。首って、それ私が言ってたでしょう。あんな姿勢でテレビやスマホを見ているんだから」
確かにそうだ。だが、他にも心当たりがある。譜面台を使って歌っているとき、老眼のせいで楽譜が読みにくくなり、前屈みになっているのだ。先日のレッスンでも、師匠から姿勢について言われた。
とりあえず、眼底には糖尿病による異常はないと言われている。目の奥の痛みが本当に首から来ているのかは分からない。それでも、まずは首を伸ばし、姿勢を正すところからかな。
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