娘の引っ越しの手伝いで東京へ来て、荷物の片付けをした。
洗濯機は引っ越し業者に処分してもらうつもりだったが、処分料がかかるという。それならリサイクルショップへ持ち込んだらどうか、と自分が提案した。うまくいけば処分料がかからないどころか、いくらかのお金になるかもしれない。
とりあえず洗濯機を車に積み、近隣のリサイクルショップを探した。ところが、最初の3軒はすべて駄目だった。持ち込みを受け付けていなくて出張買取のみだったり、貴重品専門だった。4軒目にセカンドストリートへ電話したが、そこでも洗濯機は扱っていないという。ただ、近くの別店舗なら引き取り可能だと教えてくれた。
すぐに電話して確認すると、2016年製以降の洗濯機なら引き取り可能とのこと。ただし、持ち込む際には立てたまま運んでくれ、寝かせて運んだものは引き取り不可。さらに、動作確認をして動かなければ、それも引き取り不可だという。まあ、動かなければ引き取れないというのは分かる。しかし、寝かせて運んだらアウトとは何だ。
電話に出た女性によれば、洗濯機は寝かせて運ぶと故障する確率が高くなるらしい。仕方がない。車の中で洗濯機を起こしてみると、何とか立った。そのまま自分が隣に体育座りをして、倒れないように支えることにした。洗濯機を抱えて東京の道を走る。いや、抱えているわけではないが、気分としてはそんなものである。
20分ほど走って店に着いた。
「先ほど電話した者ですが、洗濯機を持って来ました。台車をお借りできますか」
「立てたまま持って来ましたか?」
「もちろんです」
電話で応対した女性とは別の店員のようだ。台車を借りて車まで戻ると、先ほどの女性が店内からガラス越しにこちらを見に来た。どうやら、洗濯機が本当に立てたまま運ばれてきたのか、確認しているらしい。
なるほど、そこまで厳密なのか。
洗濯機を店内へ運び、査定を受けた。動作確認も問題なく、引き取ってもらうことができた。2023年製の小型洗濯機で、3人分の軽い夕食代になった。車に積んで帰ってくるまで2時間くらいかかった。それでも、処分するはずだった洗濯機が夕食代に化けたのだから、まあよしとしよう。
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