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2026年08月09日23:45

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コンクール雑感(7979)

全日本合唱コンクール石川県大会を8月9日、能美市根上総合文化会館タントで聴いた。午前が一般、午後が中学校・高校部門で、今回は高校だけを聴いた。今年から、なぜか入場料が1000円になった。フーンである。まあ、連盟加入合唱団には3枚の招待券が来たので、それを使った。

まだ結果を聞いていないので、どの団体が金賞で中部大会へ進むのかは分からない。結果とは切り離して、自分が聴いた印象だけを書いておく。

高校はAグループが小松市立、金沢辰巳丘、星稜の3校、Bグループが金沢二水と金沢泉丘の2校である。面白かったのはAの金沢辰巳丘。混声12名で、男声が5名いる。ステージでは段を使い、指揮者を中心に円というかU字形になって歌った。これはありだと思う。少人数なので互いの声がよく聞こえ、特に課題曲では、それがアンサンブルの精度につながっていた。音楽コースの生徒を中心に、男声も女声もいい声を出している。ところが自由曲になると、音楽が外へ広がってこない。内側ではよくまとまっているのに、それをホール全体へ押し出す力が弱くなる。少人数合唱の難しいところだろう。「互いの声が聞こえること」と「客席に声が届くこと」は同じではない。

BはNHKコンクールの再戦である。金沢泉丘はNコンのときより二十人ほど増えている。同じ自由曲だったので、人数が増えてどこまで迫力が出るかと思ったが、やはり声の未成熟さと音楽の荒さが目立った。人数が増えれば、それだけ音楽のスケールを大きくできるが、アンサンブルの粗さまで増幅されることがある。合唱は単純に「人数×声量」ではない。

母校の金沢二水は課題曲を無難にまとめ、自由曲になるとNコンのときよりもさらにホール全体に音楽が広がっていた。同じ高校生の合唱でも、課題曲では「きちんと歌う」ことが前面に出ても、自由曲になると、その団体が何を音楽として表現しようとしているのかが見えてくる。

さて、審査員はどんな判断をしたのだろう。自分の耳には、金沢辰巳丘は少人数ならではの精密なアンサンブル、泉丘は人数によるスケール感、二水は全体をまとめながらホールへ音楽を広げる力が印象に残った。では、審査員は音程やアンサンブルの精度、声の質、音楽的な表現力、あるいは課題曲と自由曲を合わせた総合的な完成度のどこを重く見たのか。

結果をまだ知らないだけに、かえって興味がある。コンクールでは、聴いた側が「よかった」と感じた団体と、審査員が上位と判断した団体が必ずしも一致しない。そのズレもまた、コンクールを聴く面白さの一つである。
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