mixiユーザー(id:15337934)

2026年08月06日08:41

37 view

母音の響きが気になった(7073)

「森の歌」の練習で気になる声があった。テノールで「う」の母音が浅く、平べったく聞こえるのである。子どもが口先だけをすぼめて歌っているような響きで、ひどく幼く聞こえる。しかも、そういう声は不思議なほど目立つ。

女声にも同じ傾向の人はいるのだろうが、人数が多いせいか、幸いあまり耳にはつかない。

声楽のレッスンでは、ドイツリートとイタリア・オペラでは多少違いはあるものの、「う」はできるだけ「お」に近い感覚で、口先はすぼめず、口の奥に深い空間をつくって響かせるようにと言われてきた。ところが練習で聞こえてくるのは、口先だけで作った浅い「う」である。自分もその響きにはどうしても合わせにくい。

「い」の母音も同じだ。響きが浅く、鋭すぎるため、耳にギリギリと触るような、のこぎりの刃のような音色になってしまう。

帰宅して練習録音を聴き返してみても、その二つの母音はやはり耳についた。オーケストラ伴奏があっても、合唱である以上、一人ひとりが深い響きをつくり、それが溶け合って初めて美しいアンサンブルになると思う。

ああいう母音で普段所属する合唱団でも歌っているのだろうか、と少し不思議に感じた。

そういえば、声楽コンクールに出場していた頃も似たようなことを感じていた。多くの人が難しいオペラ・アリアを立派に歌っていたが、声そのものにはあまり魅力を感じなかった。「いい声だな」と思える人は、十人いて一、二人ほどだった。

もちろん、そんなことを言えるほど自分が優れた歌い手だったわけではない。結局はカラスの遠吠えに過ぎないのだが、それでも母音の響きが歌全体の印象を大きく左右することだけは確かだと思う。

だからこそ、合唱の指導では音程やリズムだけでなく、母音の響きや声の方向についても、もう少し踏み込んで指摘してほしい。そんなことを考えた練習だった。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年08月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記

もっと見る