10日ほど前に豆がなくなった。
2か月に一度、キャラバンサライで1kgまとめて買う。100gずつ真空パックしてもらい、ひと袋で3〜4日ほど。今回は1kgで6600円だった。いつものようにキャラバンを300g、モカイリガチョフを400g、残り300gは店のお勧めにした。今回のお勧めは「涼味」。アイスコーヒーにも向く夏向けの深煎りだという。
豆が切れてからは、小屋に置いてあった古い豆を持って来て飲んだ。サイフォンと一緒にしまってあったもので、どうやら3〜4年前のものらしい。予想どおり香りも味も抜けていて、コーヒーらしい力強さはなかった。
その豆もなくなった頃に口内炎になった。コーヒーは刺激になるから避けた方がいいと言われ、代わりに冷たい豆乳を飲んでいたのだが、どうも朝の調子が出ない。飲んでも目が覚めた気がしないのである。
冷凍してあったパンを焼く間に「涼味」を手動ミルで挽いた。コーヒースプーンで3杯分。70回ほどハンドルを回すとちょうどよい細かさになる。電動ミルなら数秒で終わるが、細かくなりすぎる。
淹れたてをひと口飲む。苦い。久しぶりのコーヒーだったことに加え、深煎りの豆だからなおさらだ。口内炎がまだ少し残っているせいか、喉にも引っかかる感じがする。
それでも飲み進めるうちに頭がすっきりしてきた。味わいより先に、身体が「朝だ」と認識したような気がする。やはり自分には、朝のコーヒーが必要らしい。豆乳では代わりにならない。長年の習慣というものは、思っている以上に身体に染みついているのだな。
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