1か月ぶりのレッスン。練習に入る前に師匠へ言った。
「今やっているのは『黴』と『カタログの歌』なんですが、別のイタリア歌曲みたいなものも歌いたいんです。今年の本番で歌う予定はないんですが、この2曲ばかりだと力が入ってしまって……」
「トスティとか?」
「はい。すっと歌えて、喉の調整ができるような曲で」
「じゃあ、ヴェルディかマスカーニはどうかしら」
師匠はピアノを弾きながら、さらりとマスカーニを歌い始めた。帰宅して録音を聴くと、ヴェルディの曲は「誘惑」らしい。調べてみると、ヴェルディはオペラの印象が強いが、歌曲も20曲ほど残しているようだ。マスカーニの曲名は分からなかったのでLINEで尋ねたところ、「セレナータ」だった。
その後、師匠から「テナー向けの演奏が多いけれど、バリトン版もあった」と、YouTubeの動画と楽譜のPDFが送られてきた。最高音はA。「Fに下げてみます」と返したが、それでも高い。
https://youtu.be/RhTJzRNxdmU
自分としては、持参したイタリア古典歌曲集あたりから選ぶのかと思っていた。だが、よく考えれば師匠はいつも自身が面白いと思う曲を持ってくる。今回も結局その流れだった。まあ、長い付き合いなので今さら驚きはしない。
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