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2026年06月07日05:48

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ブレスコントロール(6965)

声楽コンクールでは、審査委員長の講評で毎回のようにブレスについて指摘された。「息の使い方に無駄がある」と言われるのだが、正直なところ何のことかわからなかった。師匠のレッスンでそこを強く注意されたことはない。しかし、音を伸ばしたときにピッチが下がる、響きが不安定になる、と複数の審査員から同じような批評を受けたのだから、課題があるのは間違いないのだろう。

合唱では、息は精一杯使うものだと思ってきた。足りなくなればカンニングブレスをすればいい。息漏れはしないよう気を付けていたが、特に forte が求められる場面では「まず出すだけ出して、足りなくなったら吸う」という感覚だった。

ところが独唱ではそうはいかない。合唱を始めた頃から「腹式呼吸で」「腹筋や背筋を使って」と言われ続け、それなりに体操もしたし、腹部を意識した発声練習もしてきた。だが内心では、そんなことを意識しても本当に意味があるのだろうかと思っていた。「腹から声を出せ」と言われても、具体的に何をどうすればいいのかわからない。

何か手掛かりがないかと探していて見つけたのがパワーブリーズだった。イギリスで開発された呼吸筋トレーニング器具で、水泳や長距離走の選手なども使っているらしい。口にくわえて吸気に負荷をかける仕組みだ。

始めた頃は、一番軽い設定でも30回続けることができなかった。4、5回で息が上がってしまう。それが1年ほど続けるうちに負荷を3程度まで上げられるようになった。説明書には1日2回程度で十分と書いてあり、ただ回数を増やしても効果が出るものではないようだ。

5月の連休以後喉を痛めて咳が続き、2週間以上この機械を使えなかった。回復後に再開すると10回ほどで苦しくなったが、3日ほどで元の状態に戻った。少なくとも呼吸筋そのものは鍛えられているのだろう。

一方で、師匠や合唱団の指揮者お二人(声楽家)の発声を聴いていると、自分との違いを感じる。ブレスの有効活用というのか、息に無駄がない。吸った息がそのまま音楽になっているように聞こえるのだ。自分はまだ、息を声に変える途中でどこかに漏らしているのかもしれない。

もっとも、呼吸筋が強くなったことと、審査員が指摘する「ブレスの無駄遣い」が同じ問題なのかどうかは、まだよくわからない。パワーブリーズを続けながら考えているうちに、少しずつ見えてきたこともある。その話はまた別に書こうと思う。
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