練習で「後ろの声が聞こえなかった」という一つの事実から、原因を一気に「聞く習慣の欠如」や「関係性の問題」にまで引き上げているが、これはやや飛躍がある。合唱で声が聞こえない理由は、配置、距離、響き、声の質など、もっと物理的で単純な要因でも十分に起こり得る。実際、自分でも「至近距離では聞こえた」と書いている以上、その可能性はむしろ高いはずだ。
また、4回聞こえなかったことと、1回聞こえたことを比較して結論を出しているが、条件が揃っていない。会場も違えば練習内容も違う中で、この差をそのまま構造的な問題と見るのは無理がある。印象の強い一回に引っ張られている可能性が高い。
さらに、「聞こえる/聞こえない」で状況を二分している点も気になる。本来は、混ざっているだけの状態や、輪郭が曖昧な状態など段階があるはずで、それを切り捨ててしまうと実態を見誤る。
加えて、「聞こえた状態」をそのまま理想としているが、それも慎重であるべきだ。発音やテンポが揃えば輪郭が立って聞こえやすくなるのは当然で、それをもって「これが本来の合唱だ」と断じるのは早い。そこに至るまでの過程も含めて捉える必要がある。
そして一番大事なのは、自分自身の側への視点がほとんどないことだ。自分の声量や聞き方によって後ろの声を感じにくくしていた可能性もあるはずだが、その検討が抜けている。このままだと「周りの問題」として完結してしまう。
全体として、感じていること自体は鋭いが、原因の切り分けが粗く、結論が一方向に寄っている。もう少し条件を分解し、自分の側も含めて見直せば、より説得力のある分析になるはずだ。
さてさてAIとhqなんと高尚なことよ。
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