■綱取り安青錦が白星スタート、若元春の変化にも崩れず 大の里は初日にいきなり土【大相撲春場所】
(TBS NEWS DIG - 03月08日 17:59)
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大相撲三月場所初日、先場所の覇者で今場所が「綱取り場所」となる東大関の安青錦は、東小結若元春を寄り切りに退け初日白星発進。その前の一番の西大関琴櫻が西前頭筆頭義ノ富士を上手投げに仕留め、結びの一番の東横綱豊昇龍が西小結熱海富士を寄り切りで制した一方、西横綱大の里が東前頭筆頭若隆景の押し出しに力無く屈し、大の里は横綱昇進後初めて初日黒星発進の土俵となりました。
さて、大関安青錦の初日の対戦相手は小結の若元春。最初の立ち合いで呼吸が合わず、2度目に立ち、若元春が左に開く変化を見せるも安青錦は慌てることなく前傾姿勢で下から攻め立て、押っ付けから左下手を取っての寄り切りで勝負あり。ABEMAで解説を務めた花田虎上(第66代横綱若乃花)曰く、「よく相手を見て落ち着いていた。体が大きくなっても動けている」とのことで、八角理事長(第61代横綱北勝海)は「安青錦は重圧をあまり感じていないようだ。冷静に取った」と語るように、初めての「綱取り場所」の重圧とやらを感じている様子が見られない一番でした。安青錦は新関脇だった昨年の十一月場所での初優勝、新大関で迎えた今年の一月場所で続けて優勝、今場所優勝すると「大関で二場所連続優勝」の横綱昇進基準を3連覇と言う形でクリアし、初土俵から所要16場所(年6場所制となった昭和33年以降では、付出しを除いて第68代横綱朝青龍の25場所を大幅に更新し、史上最速)での横綱昇進に大きく近づくことになりますが、安青錦の優勝はどちらも12勝3敗で、加えて横綱大の里には先場所含めて0勝4敗と連敗中ということから、「13番以上、大の里に勝つ」という条件が加わるかもしれず、この2つをクリアしない優勝だった場合、「大関で二場所連続優勝」で昇進が見送られるケースになりやしないかと思います。
一方、なんか心配になるのが、今場所が横綱5場所目となる西横綱の大の里。昨年の一月場所から7連勝中と得意としている東前頭筆頭の若隆景の左押っ付けで右差しを封じられ、堪らず引いて押し出しに屈し、初日黒星。若隆景としてはこれが意外にも初金星獲得となりましたが、横綱として初の初日黒星となった大の里は「集中力がなかった。出番前から何かふわふわしていた。入り方が良くなかった。」とコメント。引いた場面は「我慢し切れなかった」とのことですが、NHKのテレビ正面解説を務めた元大関の琴風は、「九州場所(昨年の十一月場所)で怪我しましたね、最後。あのあとから、ちょっとまともな引きが多くなっているんですよね。僕はよく毒まんじゅうっていったんだけど、きょうもまさしく超毒まんじゅうですよ。まともに引いちゃってるんですよ。すぐ諦めちゃってね」と、大関時代から度々指摘する不用意な引きを琴風流の表現で論評、八角理事長は「立ち合いで当たる。膝を曲げる。基本動作が大事だ。止まるような立ち合いで腰が高く、膝が伸び切っていた。負ければ稽古が足りないということだ」と、雑な内容に終始した今日の土俵に苦言を呈していたようです。
そんな中、結びの一番のもう一人の横綱である豊昇龍は合い口の良くない新小結の熱海富士と対戦。熱海富士に投げを打たれる場面もあったものの、30秒を要して寄り切りで退けました。
その他。場所前に発覚した弟子である伯乃富士(今場所西前頭七枚目)に「暴力をふるった」ことで、師匠の伊勢ヶ濱親方(第73代横綱照ノ富士)が、協会から「今場所の「休場」(親方としての本場所業務への参加休止)」を申し渡されることとなりました。その当事者の伯乃富士は東前頭七枚目欧勝馬の叩き込みに屈し、先場所途中休場の要因となった、痛めていた左足親指を再度負傷。土俵際で捻り、左足から落ちた瞬間に思わず傷めていた箇所に手をやるシーンがありましたが、物言いがつく際どい勝負で、協議の結果は軍配通り、欧勝馬の勝ち。どうやら、伯乃富士が後援者らとの酒席で「失礼な対応をした」のがその理由だったようで、半ば出場強行と言える今場所ですが、再度休場となるかもしれません。
また、同じ伊勢ヶ濱部屋の東前頭十五枚目翠富士が心不全(日本相撲協会の発表は「心不全で加療1カ月程度」)で初日から休場しており、部屋付きの楯山親方(元幕内誉富士)によると、「番付発表に合わせて大阪入りし、通常通りに稽古をしていた。しかし、苦しくて眠れず、体調に異変を感じたため病院で診察を受けた。肺と心臓に水がたまっている。診断は心不全だった」とのこと。既に今月4日ごろに帰京し、今後は東京都内の病院で精密検査を受ける予定とのことですが、1カ月の加療で症状の改善があったとしても、土俵を務められるまで回復できるのか、それこそ、心配な事態となったと感じます。
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