第九の練習も3回目。今回は合唱指導の先生が東京から来られた。本番は、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の常任指揮者が振る。合唱はその先生が直接指導される、大事な回である。
それなのに、開始10分前で男声はわずか5人。途中でテナーは増えて6人になったが、バスは最後まで3人。女声はほぼ全員出席だ(たぶん)。
第九をなめているのか。
自分たちは決して上手いわけではない。いや、正直に言えば声も弱く、技術も足りない。その自覚があるなら、せめて練習には来るべきだろう。この出席率で本番に立つつもりなのか。
体調が悪い? それならマスクをして隅で楽譜に書き込みでもすればいい。学ぶ姿勢すら見せないで、舞台だけは踏みたいというのか。
練習に出ないのなら、そもそもオーディションなど受けるな。ましてや、OEK定期公演500回を記念する特別演奏会に応募する資格があるのか。
本気で向き合っている者ほど、虚しくなる。
――腹が立った。
ログインしてコメントを確認・投稿する