ゴタむくは方言である。文句を言う、ブツブツ不平を言う、というニュアンスで、あまり良い評価の言葉ではない。実を言えば、これは自分の性分でもある。妥協点が高いのか、なかなか納得せず、「なんでそんなことせないかんのや」と横を向く。人間関係にはマイナスで、成長するにつれて少しずつ妥協点は下がった……はずなのだが、年をとってまたぶり返してきた。
……と、ここまで書いたが、今回は妻の話である。
昨夜はメンデルスゾーンの練習に行った。火曜日は別の合唱団の練習日だが、来週末が本番なのでそちらを優先した。同じ時間帯、妻は昨年行われた「子ども宅食の会」の振り返りミーティングに出かけた。
出かける前の会話。
「あれ、言うんか。コミュニケーションのこと」
「アンケートに書いたから、言わない」
帰宅後に聞いた。
「どうやった? 言ったんか」
「言った。アンケートが全部出てたから」
「そうか、ゴタむいたんか」
つい口に出た。もちろん、妻がそんな言い方をする人間じゃないことは分かっているのだが。
「こちらが先にあいさつしてるのに無視して、ブツブツ」
「それ、言ったんか」
「言ったよ」
来場者には二人一組で対応するのだが、組んだ女性の態度があまりにも失礼で、妻は怒っていた。その話を聞いたときは、「まあ、そんな人もいるやろ」と聞き流したのだが、本人の中ではずっと引っかかっていたらしい。
まあしかし、怒るというのは、まだエネルギーがあるということだ。それはそれで、悪くない。
ログインしてコメントを確認・投稿する