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2025年09月18日20:58

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動画アリ!紛争の最中のフットボール(続編)アゼルバイジャンの名門クラブ、カラバフFKの活躍ぶり

 <紛争の最中のフットボール(続編)アゼルバイジャンのカラバフFKの活躍ぶり> 


今回は、3年前に公開した戦時下のフットボールの続編である。当時は、アルメニアとアゼルバイジャンの係争地であるナゴルノ・カラバフ地区に焦点を当てながら、両国のサッカーについて紹介した。今回、1993年に本拠地ナゴルノ・カラバフ地区のアグダムから追われたアゼルバイジャンリーグに所属するカラバフFKの活躍ぶりを追っていく。第1章では、アゼルバイジャンのナショナルチームの現在値を理解するべく、2018-2019シーズンから開始されたUEFA NATIONS LEAGUEの仕組みについても解説する。第2章で、8シーズンぶりに、クラブチームのUEFA CHAMPIONS LEAGUEの出場を果たしたカラバフFKを取り上げる。

前回日記 

��2022年4月3日(水)付 紛争の最中のフットボール ナゴルノ・カラバフ紛争 アゼルバイジャンとアルメニアのサッカー事情 その他サッカー琉球代表
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981982200&owner_id=32437106

第1章関連 UEFA NATIONS LEAGUEについての日記

��2024年11月19日 サッカー FIFAランキング最下位のサンマリノ代表が、歴史的国際試合2勝目 世界遺産を含め紹介する
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1988834369&owner_id=32437106

 ナゴルノ・カラバフ紛争の和平合意について

�� 2025年8月28日付 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990606327&owner_id=32437106

 
目次
第1章 アゼルバイジャンのサッカーのクラブと代表、それぞれの現在値
第2章 クラブチームのカラバフFKの活躍。



第1章 アゼルバイジャンのサッカーのクラブと代表、それぞれの現在値

世界各地で起こる紛争により、スポーツ界を大きく揺るがす。国を跨いで試合が行われるサッカー界がもっとも影響を受ける。紛争に翻弄されたクラブの一つは、アゼルバイジャンのトップとなるプレミアリーグに所属するカラバフFKだった。国内リーグでは2021−2022シーズンから4連覇を果たした。

写真=カラバフfkの集合写真 2025/2026シーズン 掲載元 world football.net
https://www.worldfootball.net/teams/qarabag-fk/2026/2/
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 クラブの方は、1951年に結成以来、京都府程の広さの山岳地帯ナゴルノ・カラバフ地区のアグダムを拠点に活動していた。同地域は、国際的にアゼルバイジャン領と認定されながら、アルツァフ共和国と名乗るアルメニア人政府が実効支配していたのである。1988年から1994年まで続いた第1次ナゴルノ・カラバフ紛争に伴い、競技場が破壊され、クラブごと避難を余儀なくされたのである。1993年時には、アゼルバイジャン本国の首都バクーに拠点を移して戦った。

 欧州のトップチームが集うUEFA CHAMPIONS LEAGUEには、2017−2018シーズンに、アゼルバイジャン勢として初出場を果たした。本戦に出場する32チームが、4チーム×8組に分かれてホーム&アウェー方式で合計6試合戦う一次リーグは、0勝2分4敗で、グループ最下位で敗退した。

 アゼルバイジャン国内は、サッカー熱が高いものの、ナショナルチームは決して良い成績を残していない。2025年9月18日時点でFIFAランキングは124位だった。実のところ、4年に一度ナショナルチームの欧州チャンピオンを決めるUEFA EURO 2020では、12カ国の開催地の一つに選ばれていた。大会の方は、新型コロナの流入に伴い、丁度1年遅れで開催していた。首都バクーのオリンピコ・スタジアムは、収容6万8000人を要する。同国のナショナルチームは、いまだにEUROもWカップも一度も出場していない。

写真=バクーのオリンピコ・スタジアム 掲載元 STP 2011年撮影
https://www.stp.az/en/baku-olympic-stadium
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 2年のサイクルで行われるヨーロッパの国々のトップを競うUEFA NATIONS LEAGUEでは、リーグCに属する。同リーグは、ノルウェーサッカー協会の提言を受けて、2018−2019シーズンに、第1回大会が始まった。全て国際サッカー連盟FIFAが定めた国際Aマッチデーに試合を行う。同リーグは、UEFA加盟55カ国を、レベルに応じて、リーグAからリーグDまで4つのカテゴリーに分かれる。第3回2022−2023シーズン以降、ロシアは参加資格を無期限で停止された。最上位リーグAからリーグCまで、それぞれのカテゴリーに16チームが属する。リーグ内で、4チーム×4組に分かれて、ホーム&アウェー方式のリーグ戦の末に、順位を決める。最も下のリーグDは、6チームが属し、3チーム×2組によるホーム&アウェー方式のリーグ戦を行う。リーグAからリーグCまで、それぞれのリーグで、上位4チームと下位4チームは自動的に次年度入れ替わる。リーグCからリーグDに関しては、それぞれ上位2位と下位2位は、入れ替え戦なしで自動的に交代する。リーグCの下から3番目(ルクセンブルク)と4番目(ラトビア)のチームは、リーグDのグループ2位通過した3位チーム(ジブラルタル)と4位チーム(マルタ)と入れ替え戦を戦う。
 
 写真=第4回2024-2025シーズン UEFA NATIONS LEAGUE組み合わせ表 掲載元Xユーザー Calor Radull 2024年2月9日付
https://x.com/CarolRadull/status/1755670913004060731
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 第4回2024−2025シーズンでは、フォーマットが変更された。上位リーグのグループ3位通過4チームと、下位リーグのグループ2位通過4チームとの間で、次年度へ向けて入れ替え戦が設けられた。ホーム&アウェー方式で戦い、勝者が上のカテゴリーで戦う。

 アゼルバイジャンは、2024−2025 UEFA NATIONS LEAGUEにおいて、リーグCのグループ1で戦った。スウェーデン(勝ち点16)、スロバキア(勝ち点13)、エストニア(勝ち点4)に続き、最も下の勝ち点1の4位でフィニッシュした。

 1位スウェーデンは、次回2026−2027シーズンは、一つカテゴリーが上のリーグBで戦う。2位のスロバキアは、2025年3月に、リーグBグループ3の3位スロベニアとプレーオフを戦った。ホームの1stlegを0対0で終えたものの、アウェーの2ndlegは、延長戦の末に0対1で落とした。従って、次回2026−2027シーズンは、スロベニアが上位となるリーグBに残り、スロバキアは再度同じリーグCで戦う。
 
グループの4位のアゼルバイジャンは、同じリーグCのカテゴリー内の他グループ4位チームとの成績を比較した末、3番目に少なかった。4位チームのうち、勝ち点4のラトビア、勝ち点3のルクセンブルクは、2026年3月にリーグDの2位通過チームのジブラルタルとマルタとそれぞれ入れ替え戦プレーオフを戦う。勝ち点1のアゼルバイジャンと勝ち点0のリトアニアは、次年度最も下のリーグDへの自動降格が決まった。

 次年度第5回2026−2027シーズンのUEFA NATIONS LEAGUE リーグC/リーグD 入れ替え戦

 2026年3月日程

 1st leg (2026年3月26日)2nd leg(2026年3月31日)

 ジブラルタル 対 ラトビア。マルタ 対 ルクセンブルク。

最上位のリーグAでは、第3回2022−2023シーズンまで各組首位で通過したチームによる、一発勝負のファイナル4を行った。第4回2024−2025シーズンにおいては、各組上位2チームが、トーナメント方式のベスト8へ勝ち進む方式に変更された。3月にホーム&アウェー方式の準々決勝を戦った。勝者が、6月に一発勝負のファイナル4の出場権利を得る。舞台はドイツである。

  第4回2024−2025UEFA NATIONS LEAGUE ファイナル4 ドイツ大会

 6月4日 準決勝 第1試合 ドイツ 対 ポルトガル・・・ 1対2 ポルトガル勝利
 6月5日 準決勝 第2試合 スペイン 対 フランス・・5対4 スペイン勝利
 
 6月8日 3位決定戦 ドイツ 対 フランス・・・ 0対2 フランス勝利
 6月9日 決勝戦   ポルトガル 対 スペイン 2対2(PK戦5対3)ポルトガル勝利

 第4回2024-2025 UEFA NATIONS LEAGUEは、第1回2018-2019大会以来、3大会振り二度目となるポルトガルの優勝で幕を下した。

写真=優勝したポルトガルチーム(2025年6月8日付)。カップを掲げるキャプテンのクリスチアーノ・ロナウド 出展:AFP https://www.afpbb.com/articles/-/3582195
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 アゼルバイジャンのナショナルチームは、実力的に大会の優勝には程遠い戦力である。ネーションズリーグにおいて、最も下のリーグDに降格した状況から、少しずつ力を付けて、上のリーグへの昇格を目指していく。

       



第2章 クラブチームのカラバフFKの活躍。

 ナショナルチームに反して、国内クラブのカラバフFKは、ヨーロッパの舞台で奮闘した。2025−2026新シーズンに向けて、ヨーロッパのトップチームが集うUEFA CHAMPIONS LEAGUEの本戦36チームの出場権をかけた予選に挑む。国別のUEFAランキングにおいて2025年時点で25位のアゼルバイジャンは、例え国内リーグの優勝チームでも、本戦の出場権をかけて、複数回予選ラウンドを戦う。予選2回戦から始まり、3回戦を経て、最終プレーオフラウンドにて、本戦の出場権をかけて、ハンガリーのフェレンツヴァーロシュTCと戦う。

写真=3回戦2nd leg 8月12日地元バクーでのゲームにて.北マケドニアのシュケンディアに5対1(1st legは1対0で勝利)で勝利した選手達、2試合合計6対1で勝ち上がり。
AFFA アゼルバイジャンフットボールのサイト
https://www.affa.az/index.php/news/qarabag-advances-to-uefa-champions-league-play-offs/78723
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 8月19日の1st leg、アウェーのブタペストで行われた試合に3対1で勝利する。2点のリードを保って、8月27日の2nd leg、ホームの収容3万1000のバクースタジアムで迎え撃つ。結果的に2対3で敗れたものの、2試合合計スコア5対4で上回り、2017−2018シーズン以来、アゼルバイジャン勢として2度目にして、クラブ通算二度目のチャンピオンズリーグ本戦の出場権を得た。

 UEFA CHAMPIONS LEAGUEは、2024−2025シーズンから大幅にフォーマットが変更した。前年まで1次リーグは、出場32チームが、4チーム×8組に分かれて、ホーム&アウェー方式の、計6試合戦う。各組上位2チーム、計16チームは、決勝トーナメントに進む。対して各組3位通過8チームは、下部リーグとなる「UEFAヨーロッパリーグ」へと回る。最も下の4位となった8チームは敗退だった。

 新フォーマットは、出場チーム数を32から36へと増やした。新たにリーグ・フェーズ方式を採用する。組み合わせ抽選において、本戦36チームは、それぞれ9チームずつ、ポッドAからポッドDのカテゴリーに分かれる。それぞれAからDのポットに属する2チームずつ、合計8試合戦う。各ポットの相手とは、ホームで対戦するか、アウェーで対戦するか、抽選によって決まる。なお、フォーマット変更前の2023−2024シーズン迄、カントリープロテクションが適応され、ベスト16まで同国同士の対戦は回避されていた。2024−2025新シーズン以降、カントリープロテクションは、1次リーグのみ採用され、プレーオフやベスト16では、同国のクラブ同士の対戦が実現した。

写真=UEFA CHAMPIONS LEAGUE 2025-2026シーズン ポットD8チームの組み合わせ表 掲載元 UEFA CHAMPIONS LEAGUE 公式サイトより
https://www.fantasyfootballscout.co.uk/2025/09/10/ucl-fantasy-2025-26-how-does-the-champions-league-format-work
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 1次リーグは、出場クラブが、8試合戦ったうえで、単純に1位から36位まで成績をつける。上位8チームはノックアウト方式のベスト16へ進む。対して、9位から24チームは、新設されたホーム&アウェー方式のプレーオフを戦う。9位から16位のチームに第2戦目のホーム権が与えられる。プレーオフを勝ち上がった8チームとリーグ・フェーズ上位8チームによる、ベスト16以降のトーナメントは、準決勝までホーム&アウェー形式である。決勝戦は従来どおり、予め決められたスタジアムでの一発勝負、従来のフォーマットと比べて、ワンシーズンの試合数は125試合から189試合に増加した。

 チャンピオンズリーグの新フォーマットについて Leminoニュース 2025年3月13日付 https://lemino.docomo.ne.jp/leminonews/articles/champions-league-format

写真=チャンピオンズリーグ出場クラブの地図 掲載元 英語サイト
https://www.threads.com/@one_day_one_stadium/post/DN5PNIvCEkB/the-map-of-the-36-champions-league-clubs-for-2025-2026-what-is-your-team-champio?hl=ja
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2025年9月17日、カラババフFKは、8年ぶりに挑んだチャンピオンズリーグの初戦、アウェーでベンフィカ(ポルトガル)と戦った。ベンフィカは、1904年に創業した名門クラブ。2025年6月から7月に、新フォーマットで初開催されたクラブ・ワールドカップ・米国大会では、参加32チームが、4チーム×8組に分かれて戦う1次リーグにおいて、首位通過を果たした。結果的にベスト16で、大会に優勝するチェルシーFC(イングランド)に1対4で敗れている。毎年ポルトガルリーグで上位に入り、チャンピオンズリーグに出場する名門クラブだった。

 ゲームの方は、前半の立ち上がりに、前評判どおり、ホームの大声援を受けるベンフィカが2点を先行する展開だった。カラバフFKは試合を諦めず、すぐに1点を返す。前半30分にレアンドロ・アンドラーテのゴールにより、反撃ののろしをあげた。1対2.後半3分、カミロ・ドゥランが、マルコ・ヤンコヴィッチのスルーパスに反応して、同点ゴールを記録する。2対2.

写真=同点ゴールを上げたカミロ・ドゥラン(左側)とメディナ(右側)共にコロンビア国籍 出展:ロイター 掲載元 BBC.com https://www.bbc.com/sport/football/live/c99gnv4rz35t
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ゲームの流れを手繰り寄せたFKカラバフは、終盤ついに勝負を決定付ける。後半41分に、ウクライナ国籍のカシュチュクが逆転ゴールを決めて、3対2と試合をひっくり返したのである。1点のリードを手堅く守り、タイムアップの笛を聞いた。スタジアムが沈黙に包まれるなか、FKカラバフの選手達の雄たけびが響き渡る。ベンチからも選手達が飛び出して、ピッチ上の選手達と抱擁を交わした。アゼルバイジャンサッカー史上、初のチャンピオンズリーグでの勝利だった。

写真=喜びを爆発させるカラバフfkのメンバー 出展:Getty Images 掲載元ゲキサカ 2025年9月17日午前8時32分付 https://web.gekisaka.jp/news/ucl/detail/?437127-437127-fl
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 チームの方は、カラバフの名を残しながら、地域紛争の影響により、1993年以降首都バクーで活動する。アルメニアとアゼルバイジャンの係争地だったナゴルノ・カラバフ地区について、アメリカが仲介に入り、ようやく決着がつきつつある。8月7日に、アルメニアのパシニャン首相とアゼルバイジャンのアリエフ大統領が、米ホワイトハウスにて、トランプ大統領の前で握手を交わした。国際的にアゼルバイジャン領と認定されていたナゴルノ・カラバフ地区の帰属権を、アルメニアは放棄した。新たにアゼルバイジャンは、本土とナヒチュバン自治共和国を結ぶ回廊建設を要求する。回廊に跨るアルメニアは、アメリカの協力を受けて、99年にわたって土地を貸すことで、合意に達した。アルメニアは、アメリカから経済協力を引き出したことで、一定の成果を挙げたことになる。合意内容から、明らかに戦勝国であるアゼルバイジャンが軍事的にも経済的にも大きなメリットがあった。

 かつての故郷アグダムは、2020年の第二次紛争により、アゼルバイジャンの手に戻ったものの、復興には時間を要する。サッカーの弱小国でありながら、クラブチームのカラバフFKの活躍で大いに沸いている。
 
写真=カラバフFKのインスタより 歴史的なチャンピオンズリーグ初勝利を祝う
https://www.instagram.com/p/DOrWVhcCCJc/
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 1993年に故郷を追われたカラバフFKが、30年以上の時を経て欧州の頂点ベンフィカを撃破した。それは単なるジャイアント・キリングではない。かつて砲火に晒されたアグダムの魂が、平和という新たな追い風を受け、世界へと羽撃いた瞬間だったのである。


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■宙に浮く「2万円給付」=自民総裁候補に反対論
(時事通信社 - 09月18日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8481074
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