mixiユーザー(id:4792539)

2025年01月23日07:15

44 view

「話す力」を読んで

阿川佐和子さんの「話す力 心をつかむ 44のヒント」という本を読みました。
 ↓
フォト



この本もとても良かったです。
内容については、省略します。
書評サイトなどをご覧ください(笑)


目次はこちら。
 ↓
フォト


フォト


フォト


フォト



この中で、私が一番心に刺さった項目があります。
「43 の『認知症の母とはなす』

フォト



というのは、昨秋から、母の認知症が進んできたな〜ととても感じているからです。

衝撃的だったのは、暮れにキッチンのトリセツを熱心に読んでいたので、どうしたの?と聞いたら、「どちらがお湯でどっちが水かわからくなったから調べているのよ」と答えたこと。



この本の文章はとても良かったです。
私は、この内容を忘れないようにするため 記録に残し、時々目を通したいと思います(長文です)
↓
↓
「43 認知症の母と話す
最初 イライラ、そして受け入れる

そんな 横暴な父のもとに 何十年も仕えてきた母が80代に入って少し物忘れが多くなりました。
娘の私としては、おそらく 7歳年上の父の方が早く死ぬだろうから、その後、長年 我慢を強いられてきた母を解放し、外国旅行に連れて行ったり 美味しいものを食べに連れ出したりと、気ままなメリーウィドウ 生活を謳歌させてやりたいと、ひそかに企んでおりました。
ところが 母の認知症が先に始まってしまったのです。
ショックでした。
子供だけでなく 父もショックだったようです。
認知症といえども、まだ初期 だろうと思うので、家族は寄ってたかって母の脳みそ の訓練をしようと試みます。計算ドリルを日課に与えたり、脳トレのキットを買ってきたり

忘れかけたら何度も言い直すよう指示したり。
でも 認知症は進行することはあっても回復させることは、今の医療レベルでは不可能だとお医者様に言明されてしまいます。
仕方がないと思いつつ、介護する側も、何でさっき言ったことをそんなに簡単に忘れてしまうのか、なぜ 覚えられないのかとイライラして、つい母を叱りつけます。
母にしてみれば、なぜ家族が急に自分にきつく当たるようになったのか理解できず、母の精神状態も不安定になり、喧嘩や言い争いが繰り返されました。
しばらくそんな状態が続いた後、気がついたのです。
そうか。
昔の母を取り戻そうと あがいても無理なのだ。
だったら 今の母と楽しく笑える毎日を過ごす方が、双方が幸せになれるのではないか。
残る命がどれほどのものかわからないけれど、こうして簡単に忘れながらも 母は機嫌よく生きているのだから、そのことに感謝しなければ。
そう思い至ってからは、なるべく(時にはイライラしましたけれど)母の繰り返す話や突拍子もない発言を、そのまま 素直に受け入れることにしたのです。
例えば夕方デイサービスに母を迎えに行き、スタッフと手を振って別れた後、母に訊ねます。
「今日は何してたの?」
「今日?ずっと家にいて 色々忙しかったわ」
「家にいた?今までデイサービスにいたんだよ」
「いいえ ずっと家にいましたよ」
そうかそうだったのか。そこで訂正しようとしない。
「へええ。じゃ、家で何してたの?」
「家で?いろいろ」
平然と答える母の脳の中はどうなっているのか。
想像しただけで興味が湧いてきます。
あるいは 私がご飯を作って食べさせると、
「あら 美味しい」
小さな小鉢に入った オクラの惣菜に喜んでくれました。
よかった それは何の野菜でしょう
一応 テストしてみます。母は、
「ん?わかんない」
「それは オクラ」
「なんだ、オクラ なら知ってるわよ」
そして私が他の料理を作りに台所へ戻ると 間もなく、「あら 美味しい」という声。
今度は何に喜んでくれたのかと思って確認に行くと同じ オクラの小鉢を手にしている。
「それは何の野菜だったっけ?」
また聞くと「ん?わかんない」
こういうことは何度も繰り返したのち 私は笑いながら聞きました。
「母さんは何でも忘れちゃうんだね」
すると 意外にも母がむっとした顔をしました。
「覚えていることだってあるもん」
そうか、じゃ、何を覚えているの?そう聞くと
「何を覚えているか、今、ちょっと 忘れた」
なんと見事な とんち返し。
あんなに父にひどい目にあったのに、母は辛い過去を引きずることもなく、呆けてなおさら とんちが効くようになりました。
そんな関係を続けるうち、今度は時々
「あらさっき ここにいた赤ん坊 どこへ行ったの?」
どうやら 幻影を見るようになった。
赤ん坊なんて 家にいるわけないじゃない。
そう 否定すれば それで済むかもしれません。
でも私たち 介護チームは こういう反応をしないようにしました。
真実を伝えたところで、すぐに忘れてしまう、もとより今の母に真実を伝えることにどんな意味があるのでしょう。
それより母の感情が安らかでいつもウキウキしていることの方がよほど大切です。
「あー 赤ん坊?お母さんが さっき 連れて帰ったから大丈夫」
「今ね 2階で寝かせているから心配ないわよ」
そんな作り話を盛んにするようになりました。

真実なんてどうでも良い

これは私だけでなく、女優の 藤真利子さんも実践していらしたようです。
藤さんのお母様も認知症になり、娘のまりこさんが世話をなさっていたそうです。ある時お母様が「私は女優よ」と言い出した。いえいえ、女優は私、お母さんは 女優じゃないでしょと、まりこさんは否定しませんでした。代わりに「あら 女優だったの?今何の映画を撮ってるの?」
「恋愛映画」
「まあ素敵。相手役はどなた?」
そんな風に話を広げていき、そして
「女優さんなら綺麗にしておかなきゃね。明日 美容院に行きましょう」
さりげなく外へ連れ出す きっかけを作られた。
お見事です!
こうして私も 藤真利子さんも、なんとなくですけれど、話がかみ合わない関係であっても、相手の思っていることや言いたいことに そのまま乗る!乗った上に、さらに 話を広げるコツを身につけました。
真実なんてどうでもいいのです。
問題は、認知症である人間が、どれくらい 心地よく話せるか。
心地よく話している話題に ポンと乗ってしまえば、「また忘れてる」「本当はそうじゃないでしょ!」「さっきも言ったでしょ!」なんて イライラせずに済む。
そして こちらも楽になるという 好循環が生まれるのです。」
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年01月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る