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2018年07月09日10:24

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ヒウラミナコ作 「処女をこじらせると癌になる。 � � 校閲 鈴木清涜(犬神博士)

せっくすにキョーミを持ったその日にせっくすできないなんてサイテーだと思わない?
処女なんて一体どんな価値があるってのよ、クッサイ血のカタマリ、ドロドロのベチョベチョのオリモノで長いことフタしたおまんこにちんぽこ突っ込みたい?
あたしは主張したわけよ。
初潮がキたらすぐさま貫通ってね。昔はそうだったってハナシじゃない。それなのに世のなかときたら。バッカじゃないの?

せっくすは最高。でもヤッたことないから最高だということしかわかんない。

パパは32歳、ママは30歳。あたしは12歳。今年の春小学校を出て中学にあがったばかり。ってそんなことはどうでもよくて。あたしが産まれた時、パパはハタチで、ママは18。みんなは早い方だっていうけど(特に両方のおじいちゃん、おばあちゃんが)、おっそい方よね。おなにーがあんなにキモチイイのに何でガマンできるんだろう。
ワカッてる。
コドモのうちにコドモ作っちゃシャレになんないのは。でもそれはおカネ以上にせけんてーがジャマしてると思うのよね。
そこでいつも思うわけよ、世界がホロびてしまいさえすれば、後はズッコンバッコンのヤリたい放題だぜってね。
おっと、アツく語りすぎて自己紹介が遅れちゃった。
あたしはミナコ。由来はセーラーなんとかのアニメのヒロインからなんだって。パパが大ファンだったとか。そんなの聞かされてもこれっぽちもうれしくないから、今でもどんなヒロインなのかは知らない。あたしはあたし。ただのミナコ。

とにかくあたしはせっくすがしたい。でも相手がいなけりゃあたし自身とヤルしかない。

後、ユリに走るとかね!ちんぽこがついてるのと仲良くなるより、ついてない方と仲良くなるのが手っ取り早いから、将来のお勉強ってことでベロチューとかさわりっこしてる。まあ、まだお互い照れ照れなんだけどね・・・
女の子のハダカ見るのは楽しいよ、自分のハダカ見るのは楽しくないけど。いつもこの子の方がおっぱい大きいとか、くびれてるとか、おしりのカタチがかわいいとか、髪の毛キレイ、とか、とか。向こうも同じこと考えるそうだけど、これってなんなんだろう?
そんなある日。仲良しのマミちんから犬神図書館へ行こうと誘われた。
なにそれ?とあたし。
本をいっぱい持っているオジサンのおうちなんだけどね、とマミちん。本よりもオジサンが面白いの。犬神先生って呼んでるんだけどガッコの先生よりいい人よ。
正直、あたしはヒいた。ヘンな宗教の勧誘みたいな口調だったからだ。マミちんの言い方の熱っぽさ。それが一番ヤな感じだった。あたしのマミちんが汚されてると思うとむかむかしてきた。
へー、そう。大丈夫?やばい感じだったらすぐ警察呼ぶよ?
なんでそんなこと言うの?
だって知らないオジサンの家に行くんだよ?最近やばいのが多いんだからさー、気をつけないと。
犬神先生はやばいのを通り越してるから大丈夫、とふふっと笑うマミちん。
なにそれ。

そんなわけであたしは犬神図書館にて犬神先生と会った。正直、ハズレだと思った。何このキモデブ。しかもつるつるのハゲじゃん。最悪。こんなのにマミちんがドップリいかれていると思うと警察を呼ぶ前に刺したくなった。カラダがデカくっても横っ腹をグサッと突き刺しちゃえば平気。頭のなかでシミュレートしてると、マミちんが耳慣れない名前の人の本をお借りしますとていねいに頭を下げていた。横から覗くとレオノーラ・カリントン、「美妙な死体」の物語とある。
「ええと、君」とキモデブ。「マンガもあるよ」
なるべくカオを見ないようにして本棚を見ると、ほんとうにマンガがたくさん並んでいた。近くのブックオフよりあるというのはたくさんとは言わないのかな。ってそんなことはどうでもいい。スケベそうだから視姦されないようにちょこまか動き続けてなきゃ。

ハロー非現実、グッバイ現実、ウェルカム超現実。

我に返ると部屋の隅っこで貪るようにマンガを読んでいた。あしべゆうほという人が描いた「魔獣の棲む森」。食った人間の顔を横っ腹に浮かび上がらせた巨大な芋虫の怪物と闘う少女のハナシだった。芋虫の怪物とキモデブが見事に重なっていた。
その日あたしは夢を見た・・・
芋虫の横っ腹にマミちんの顔が浮かび上がって、今まで見たこともないような恐ろしい笑顔で笑いかけてくるのを・・・
朝食の席でパパとママにキモデブのことを聞く。二人ともああ、という微妙な顔をする。
「かなりの変人だが、評判は悪くない」とパパ。
「大勢の子供たちに人気があるのよ」とママ。
そういえばマンガを読んでる途中、何人も子供が出入りしていた。通ってる書道教室のノリだった。
ふーん、とあたし。
学校でマミちんとお弁当を食べながら、あたしはズバリ聞いた。
あの先生とせっくすしたことあるの?
えっと慌てるマミちん。あやしい。
なに言ってるの、ないわよ!
無理矢理されたとか?
ないない!なに言ってるの、ほんとうに・・・
だってあのカオはどう見たって犯罪者だよ?いやらしい目つきしちゃってさ・・・
確かにいやらしいけど、フツーで言ういやらしいのとは別だから。
なにそれ。全然わかんない。

その日からおなにーがつまんなくなった。それはつまり、あたし自身がつまんなくなったことだった。いくらおまんこをコスッてもキモチが高ぶらない。つまんなくなっただけでなく、あたし自身がわからない。見えない。いつもみたいにいまじねーしょんがハジけない。

そのことをマミちんに話したらヘンなとこでマジメだからねーと言われた。要はコトバが足りないのよ。
コトバ?
そう、ボキャブラリーが足りないのね。色んなことを言い表すこと。それが自由自在にできるようになって、もう一度、おなにーが楽しくなるはずよ。
なるほど。何かの本に書いてあったの?
ううん、犬神先生がそうおっしゃっていた。
げっ。そんなことまで言うんだ・・・
ガッコの先生は言わないからね。そういう意味でほんとの先生なのよ。

とりあえず犬神図書館はチェック。マミちんとセッキョク的に通い詰めようとした矢先、犬神先生が入院した報せが飛び込んできた。血管が詰まったとか、肺炎とか、危篤状態とか・・・

死んじゃうのかな?

その日あたしはまた夢を見た。真っ白でふわふわした世界のまんなかに座り込んでいる夢だった。キモチイイ世界だったけれど、あたしはひとりぼっちだった。さみしさのあまり、あたしはわあわあと泣いた。
ちんぽこおまんこ、ハメハメしあってイキまくる世界よりずっといい世界って?
ひとりぼっちにガマンできなくって勝手に手首切って、どこかから飛び降りるよりずっといい世界って?
そしてそんなことしか考えられない自分自身よりずっといいあたしって?

目が覚めたあたしはマミちんと犬神先生のところへお見舞いしに行くことにした・・・

精神的インポよくたばれ。心のなかでもあんたとヤリまくってやる。
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