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2015年06月11日13:05

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お話の国その5 幼児向け童話

幼児向け童話なので全部ひらがなです。
 
『きっさてんのぴくちゃん』
 わたし みっちゃん。ほのぼの ようちえんの すみれぐみさん なの。らいねんの はる いちねんせい なのよ。

 きょうは、わたしの だいすきな きっさてんの おはなしを するわ。

 きのう わたし ままと いっしょに その おみせへ いったの。
 ままは わたしの ちょこれーとぱふぇは ちゅうもん してくれたのね。
 でも、ままったら
「すぐに かえってくるから ここで まっててね。」
と いったきり どこかへ きえちゃったの。
 ちょこれーとぱふぇを たべながら ままを まってたんだけど たべおわっても まだ かえってこなかったのね。
 それで わたし なきべそ かいちゃった。
 おひるを とっくに すぎていたから おきゃくさんは わたし ひとりっきり。それで よけいに さびしく なったの。

 めそめそしてる わたしの うしろのほうから とつぜんの こえがするの。
「どうしたの なきむしなんて はずかしいぞ」
 こえのするほうを ふりむいたら そこには すてきな うえーとれすの おねえさん。
 わたしの こころに ぴくぴくと でんきが とおった みたい。
 それで わたし おねえさんのことを ぴくちゃんって よぶことに きめたわ。
 ぴくちゃんは、 
「ねぇ みっちゃん みつあみ してあげようか。」って いったの。
 ぴくちゃん わたしのなまえ しってたみたい。
「おねがい。ぴくちゃん。」
 あわてて わたしは りょうほうの おてで、おくちを おさえました。
 だって おねえさんのこと ぴくちゃんて よぶの おしえてなかったんだもん。
 でも おねえさんは じぶんのことだと わかったみたい。
「おねえさん。じょうずね。」
 きれいな みつあみに わたしは おもわず うれしくなって そういったの。
「だって もとは びようし なんだもん。」
 それから ぴくちゃんは いろいろなことを はなしてくれたの。
 なつが あつくて きらいなこと、おばけやしきが こわくないこと、そして すてきな かれの いることも。
  
「てんちょうさんや こっくさんに あわせて あげようか。」と ぴくちゃん。
 わたしは おもわず うなずきました。
「てんちょうさーん。」
 ぴくちゃんが よびかけると
「はーい。ここですよ。ここですよ。」
 ついたての むこうから おんなのひとが たちあがり こっちをむいて えがおで てをふって くれました。
 わたしは おどろき ました。 
 てんちょうさんは おんなのひと だったし、それに とっても きれいで じょゆうさん みたい だったから。
 でも、とっても ひょうきんなの。
「たべおわると こうするといいのよ。」って おなかを ぽんぽんと たたきましたから。
「うふふ。まるで たぬきさんみたい。」
 わたし おかしくなって わらったの。
 おゆうぎかいの しょじょじのたぬきばやしと そっくりだったからね。
「ああ まんぷく まんぷく」といって
 てんちょうさんは おちゃを のみました。
「どうして てんちょうさん いまごろ ひるごはん たべてるの?」
「おひるは おりょうりを つくったり、おりょうりを はこんだり するので たべられないのよ。」
 おみせのひとも、おきゃくさんと いっしょに たべていると おもっていたのに。
「それで おきゃくさまの すくなくなった さんじごろに たべているのよ。」

 こんどは ぴくちゃん おみせのおくのほうにむかって おおきなこえで よびます。
「こっくさーん。」
「はぁーい。ちょっと まってね。」  
 ちょりばから、こんどは おとこのひとの こえが しました。こっくさんは、とんかつを あげていたのです。
「こんにちは。おじょうちゃん、いらっしゃい。」
 しらが あたまの こっくさんは ていねいに おじきを して くれました。こっくさんが あんないしてくれた ちょうりばは ねったいの ようです。
「こっくさんって あついところが すきなのですか?」
「いえいえ、すずしいほうが すきですよ。おきゃくさまに おいしいものを つくるから あつさを がまんして いるんです。」
 わたしが すわっていた おせきは くーらーで とても すずしかったので ちょうりばも すずしいと おもっていたのに。
 おしごとをするって とても たいへんなんだなと、わたし はじめて しったの。

「おまたせ、おまたせ。」
 ままは やっと かえって きました。
 ままは じぶんの かった くちべにばっかり きにして わたしの みつあみに きづかなかったの。
 もちろん きっさてんの べんきょうを したことに きずくはずは なかったのよ。

 また、わたし ぴくちゃんと ちょこれーとぱふぇに あえる きっさてんに いくわ。
さんじごろ おひるごはんを たべている てんちょうさんや ねったいみたいに あついのを がまんしている こっくさんにも あいたいな。
「おしごと がんばってね。」と、わたし はげましたいから。

 あした ようちえんの おえかき なに かこうかな。ようちえんの せんせいから「なりたい おしごとの えをかいてね」って いわれてるから。
 きっさてんは たいへんだから おきゃくさんで いいわ。
 おはなやさんや けーきやさんにも なりたかったけど いまは びようしさん。
 だって ぴくちゃんみたいに きれいな みつあみが できるように なりたいんだもん。
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