http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347208
狼男ものの映画はオリバー・リードが演じた時点で、こけおどしに成り下がってしまった。
最近ではベニチオ・デル・トロがケモノっぽいカオつきを活かして頑張っていたけれども、狼男自体がファンタジーの世界寄りなため、全然恐ろしくなかった。
それでも長い映画の歴史で、脳天がシビレそうな興奮をもたらした狼男映画は存在する。
1981年に制作された「ハウリング」である。
“五分前は人間だった!”のコピーがうたうように、変身シーンの迫力はいまだに色あせない。
「ウェア -破滅-」は「ハウリング」を思い出す何かがあった。
狼男を演じる大男ブライアン・スコット・オコナーは本作品がデビュー作であるが、風貌が歴代の狼男の俳優の誰よりもケモノくさい。
この見た目を活かして控えめに変身するのが私の琴線に触れた。つまりナマの迫力、ファンタジーの世界寄りではない、狼男の本来のヤバさを感じて興奮したのである。
CGでは描ききれないもの、それは人間そのものの恐怖だ。そもそも狼男とは狂人の代名詞であった。狂人はフルCGでも無理である。特殊メイクを施した俳優でなければ。
そういう意味で「ハウリング」は記憶に残る狼男映画であったのだし、「ウェア -破滅-」も新しい世代の記憶に長く刻みつけられることだろう。
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