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2011年08月15日19:28

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陶酔は不安を退ける。

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おヒルにはナチ党員の血が流れている。
母方の大伯母もナチ党員、それも画像のようなドイツ女子同盟の団員であった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%B0%91%E5%A5%B3%E5%9B%A3

「原人、劣等人種を踏み潰し、根絶することによって、高次の英雄的人種は、人種混合、人種頽廃の墓場から立ち上がり、神人へと、胚芽と人種における不滅性と神性へと上昇するのだ」

「今日の有色人種は、ヨーロッパ人種を通して上方に引き上げられたウドゥミ、バツィアティ、パグトゥに他ならない。彼らは、太古においてと同様今日においても、ロゴスのすべての子孫にとって危険なものである。その性愛の技術によって、彼らは我々を籠絡し、自らを上方に引き上げ、我々を下方に引きずり降ろすのだ」

「ヨーロッパの白色人種において最も高次で、神的要素を今なお多く保持しているのは、予想されるごとく、『碧眼、金髪、薔薇色の顔色、小さな口、丈夫な歯、小さくてほっそりした手足、背の高く均整の取れた体格』を備えたゲルマン民族であると断定される。白色人種の本来の故郷とはゲルマニアであり、『ドイツ人こそ真の人間の故郷』であり、ゲルマン人種とは『天の息子』なのだ」

ナチの精神的な父親の役割を果たしたアドルフ・ランツの「神聖動物学」の異様な陶酔ぶりは、当時、政治的にも不安に満ちあふれていたドイツ国民の心を支配した。ヒトラーもランツを崇め、おヒルの大伯母も多感な少女の心のすべてをランツの思想に捧げた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84

ランツの「動物神聖学」は若い頃、英語版を買って読んだことがあるが、我が国も大日本帝国において陶酔の仕方は似たり寄ったりだったので、何ともいえない気持ちになったものだ。

おヒルの大伯母はドイツ女子同盟で善き母となるために「人間の育成(メンシェンツフト)」と「厳密な純粋交配(ラインツフト)」の二つを徹底的にたたき込まれた。
それゆえに、東ドイツの田舎に引っ込んでも、子供たちの配偶者の血筋、家柄に神経を使ったという。

現在、我が国は天皇家の血筋がどのような形であれ、途絶えさえしなければいいというところまで落ち着いてきているが、戦中は天皇、即ち神であった。檀家の多くはいまだに天皇陛下のご真影をまともに見ようとせず、常に頭を下げている。
先々代の檀家総代は、元軍人で、明治天皇のレリーフを無造作に扱っている私を大声で怒鳴りつけたものだが、あれもまた陶酔のひとつのあらわれだろう。

自分の国がかかってるのだから、陶酔するのは誠に結構なことなのだが、不安を払拭するための陶酔ならば、それは踊らされたり、流されたりしていることと同じだと悟らなければならない。

天皇を神だと盲信するよりも、天皇の御心、お人柄に触れて愛する自由の方がいい。

そのように、ナチズムを引っ張り出して、陶酔感に溺れることの愚かさを説法で述べたのだが、戦中に青春を過ごした檀家たちは納得出来ていないようであった。

でも。

我々にしてみたところが。何かを盲信、何かに陶酔したくなるほど、不安感に押しつぶされる弱い部分がある。その弱さを自覚しても、強くなれないのは人間の業なのだろう。
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