Ignis aurum probat; miseria homines.
“火は黄金を、惨劇は真の人間を証明する”
石原慎太郎の天罰発言。
孫をしっかり抱きしめた祖母の遺体。
どちらも惨劇のなかであらわになった人間の本質だ。
愚かさと愛情。
私の周囲でも。
閉まったガソリンスタンドにて「(ガソリンが)品切れってどういうことだ!!なめてんのか!!」とブチ切れるオープンカーのオッサン。
突然の大きい余震で泣きじゃくる幼児を抱き寄せてよしよしと慰めるよそのおばあちゃん。
こんにち、惨劇は今まで以上になかったほどのリアルな“死”である。
その“死”の前で、いかに人間として生きられるか、否か。
楳図かずお先生の大作「14歳」では、最期を迎える瞬間、人間はその本性に見合った姿になり果てるくだりがあった。
多くの者は醜悪無残な化け物に変貌を遂げたが、きららの母親である女子中学生だけは美しい少女として死ねた。
重ねて問う、あなたは死ぬ時、心は人間の形をとどめているか?
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