106歳男性 40年以上前から不明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1298974&media_id=2
別のお寺から聞いた話ですけれども、嫁との仲が最悪だった姑がある日突然家出して行方不明になり、30年近くになっても全く消息不明。でも実は息子の弟の家に身を寄せていて、今でも存命中なんです。
兄弟どうしの仲も最悪で、法事とかも別々にやってるとのことなので、兄は母親の生死を知らないわけですよ。
お寺の方から打ち明ければいいじゃねえかと私がツッコミましたらば。
固く口止めされているので・・・と。
そこで私ははっと気付いて、
「ひょっとして、死んでも生きているように思わせたい?」
「まあ・・・そうかもしれませんな」
嫁としては。
姑には早くくたばって欲しいわけですが、それはちゃんと生きているのか死んでいるのかを誰よりも心配していることのあらわれなんです。もちろん悪い意味でね。
生きていれば、いつの日か私を酷い目にあわせにやってくる・・・実際、そう思い込んでノイローゼになった檀家を知っております。
これを私はコリンズ症候群と名付けたいですね。
「月長石」で知られるウィルキー・コリンズが書いた短編「夢のなかの女」が元ネタです。
ある男が夢のなかで同じ女に何度も殺される夢に苦しんでいて、夢のなかの女と全く同じ女と結婚することになり、現実でも女の影に怯えて暮らすようになるという話ですが、この心理状態はまさに姑の影に怯える嫁にぴったりあてはまるわけです。
大体。嫁と姑は全くの他人が縁組で家族になるわけですから、夫婦以上に複雑で、しがらみがあって、しこりは果てしなく残るものです。仲良く暮らせるなんてのは、よっぽどガマンしてるか、ヘンな宗教に入ってる者どうしなんですよ。
そんなわけで。老い先短い姑が憎い嫁に仕返しをするには、死んでも生きていると思わせることもひとつの手なんですね。
このへんの家族構成が歪んでると思うのは当然のことなんでしょうけれども、私としては恨みを晴らすために行方不明になるという“逆襲”はかえってストレート、直球の豪速球という感じがして、非常に人間くささを覚えます。
要は意地の張り合い。
ニュースの行方不明の老人たちも、意地になった挙げ句の果てなんでしょうね。
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